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日常の色々

「小説」に関する記事

東京奇譚集

5つの作品が収められている短編集。オカルトチックな物語が多かった。作者は超自然的な現象にも関心があるのかなと思った。著者の他の作品をあまり読んだことがないのでよくは分からないが。僕は超自然的現象をあまり信じないけれども、興味はある…

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ワセダ三畳青春記

著者の自伝的小説。1990年代の学生時代に三畳一間、家賃月1万2千円のワセダのアパート「野々村荘」で暮らした約11年間の物語だという。登場人物は、野々村荘の住人や探検部の部員たちなど変わった人ばかりだ。彼らのいろいろなエピソードが…

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満願

装丁が気になって読んだ作品。今思えば、この表紙の写真は万灯なのかな。著者は「氷菓」シリーズを書いた人だという。アニメを見た友人から、氷菓は気に入ると思うと勧められたのを覚えている。それで、本著についてなのだが、これはおもしろいと感…

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飢餓同盟

雪に閉ざされた小地方都市で、疎外されたよそ者7人が”飢餓同盟”なる秘密結社を組織した。地熱発電の開発で力を持ち、絶対自由と一切の権力を否定するユートピアな世界をつくるというのだ。しかし彼らの計画は町長と土着のボスたち、既存の支配者…

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浄土

奇想あふれる破天荒なる爆笑暴発の7つの短篇集とのこと。僕はこの著者の作品を初めて読んだのだが、独特な文章だと思った。変わった人もいるものだ。ちょっとブラックな内容が多かったが、「自分の群像」という短編が僕はおもしろかったかな。ボン…

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カンガルー・ノート

著者の最後の長編。ある日突然、かいわれ大根が脚のすねに生えた男。訪れた病院で硫黄温泉行きを告げる医者に見送られ、主人公は自走するベッドとともに不思議な冥府巡りの旅に出発する…本書には医学的な内容がいろいろ出てくるので、著者はさすが…

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コンビニ人間

芥川賞を受賞したという話題の小説。遅くなったが今頃読んでみた。僕もコンビニでバイトしていたことがあるからなぁ。そんなに長くないのでサクッと読める。そうしたら主人公がサイコパスな、こういう物語だったのかという発見があったw本書は現代…

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家族写真

家族をテーマにした7つの短編が収められた本。コミカルだったり、ちょっとしんみりしたりする話が載っていた。僕が印象的だったのは「結婚しようよ」と「家族写真」かな。この著者の作品は「噂」という本を昔読んだことがあったな~海外旅行に行く…

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虐殺器官〔新版〕

日本SFの有名な小説なのかしら。9・11以降の時代の世界についての内容だ。作者は対談でほとんど資料調べをしないで書いたと話していたが、巻末の解説にあるサンプリング、参考文献の話もしっくりくる。著者はもともとそういう知識があったのだ…

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