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日常の色々

「新書」に関する記事

老いるということ

いろいろな文学、映画、演劇などに描かれた老いの形を通して、現代に生きる者にとっての「老い」の意味と可能性を考えたという本。筆者は序文で、「老いの中にはその季節にだけ見出せる貴重な何かがひそんでいないとも限らない」と言う。第5章では…

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日本辺境論

日本は辺境であり、日本人固有の思考や行動はその辺境性によって説明できるという趣旨の本。自身を中心にした文明や宇宙論を持ったことがないため、常に不安感がつきまとい、外の世界を見てきょろきょろしているのが日本人だという。だが、筆者は他…

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文豪はみんな、うつ

精神科医の著者が10人の日本の文豪の精神状態、症状などを分析した本。僕が興味深かったのは夏目漱石、芥川龍之介、島田清次郎、宮沢賢治についての章だ。昔は精神病の良い薬もなかったから、一度病気にかかってしまうと大変だったのだろう。現代…

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