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予告された殺人の記録

予告された殺人の記録

G. ガルシア=マルケス (著) / 野谷 文昭 (翻訳)
新潮社 (出版社) / 新潮文庫
1997年11月28日 (発売日)
文庫 (形式)

有名な南米の作家の作品を初めて読んだ。
あとがきによると、実際に起こった事件をモデルにして描かれたらしい。
フィクションとノンフィクションの総合とのこと。
約30年前、閉鎖的な田舎町での婚礼騒ぎの翌朝、殺害された男。
本書では構成された5つの章が複雑な過去を表現しているという。
そして民衆の意識や思考、共同体のメカニズムを複眼的に把握するという著者の特徴的世界観があるようだ。

僕はパラパラと読んだが、南米の文化を感じたかな。
章立ても小粋な感じだと思った。
最後に事件をもってきて、読み終えた読者はまた27年後の冒頭に戻り事件を振り返るという円環をなしているのだろうか。
あと、表紙の「仮面にかこまれた自画像」は閉鎖的な共同体を表しているのかしら。
小説を読んでいると、自分も小説を書きたくなるものだ。

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