深夜特急〈2〉マレー半島・シンガポール
ノンフィクション作家である著者がユーラシア大陸を旅する本の第2巻。
今回はタイ、マレーシア、シンガポールを旅する。
バンコク、ペナン、クアラルンプールを経てシンガポールへ。
しかし、著者は前作で訪れた香港が相当気に入ったらしく、タイ、マレーシア、シンガポールを心から楽しむことができない。
そして本書の最後に、香港の幻影ばかり追い求めていたことを後悔するのだった。
郷に入っては郷に従えというし、それぞれの国で柔軟に適応しないといけないな。
各国で心穏やかになるエピソードが多数あったというのに、ささいな印象と先入観で自分に合う合わないを決めてしまうのはもったいないと僕は思った。
それにしても著者はアダルト関係に手を出さないのはえらい。
あと、海外各地に日本企業が進出しているのだな。
日本の企業戦士たちは異国の地でがんばっているなぁ。
だが、それが現地では搾取と捉えられている面もあるらしい。
ビジネスにも心通わせるものが必要なのだと思った。