満願
装丁が気になって読んだ作品。
今思えば、この表紙の写真は万灯なのかな。
著者は「氷菓」シリーズを書いた人だという。
アニメを見た友人から、氷菓は気に入ると思うと勧められたのを覚えている。
それで、本著についてなのだが、これはおもしろいと感じた。
本作は「夜警」、「死人宿」、「柘榴」、「万灯」、「関守」、「満願」の6篇が収められたミステリー短篇集だ。
どの作品も引き込まれてワクワクしながら読んだし、最後のオチでおおと思った。
ミステリーの国内ランキングで史上初の三冠を達成し、有名な賞を受賞したというのがうなずけるなぁ…
読んでよかった。
僕が個人的に気に入ったのは「柘榴」、「万灯」かしら。
どちらも、ラストが好きかもしれない。
柘榴で舞台となった、雑司ヶ谷の鬼子母神堂の夏祭り? は僕も偶然に訪れたことがある。
提灯の明かりがきれいだったことを懐かしく思った。
ただ、本書に登場する男性はダメ男が多くないかなw