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無関係な死・時の崖

無関係な死・時の崖

Kobo Abe (Escrito por)
Shinchosha (Casa editorial de) / Shincho Bunko
1974年5月28日 (Fecha de lanzamiento)
Edición de bolsillo (Formato)

10編の話が収められた短編集
巻末の解説によるとこれらは昭和32年から昭和39年の間に書かれたものらしい
長編作品の「砂の女」「他人の顔」が発表された時期みたいだ
「使者」という短編は「人間そっくり」という作品の基になったよう

本書の全体的な印象としては解説にも書かれていたメビウスの輪のような同一・背反関係を感じた
鏡像関係というか「箱男」で描かれていた見る立場と見られる立場の関係の逆転というか自己と他者の関係というか…
そういうことが著者のテーマだったのかしら

El resto、僕がおもしろかったのは「時の崖」という作品かな
試合中のボクサーの意識の流れを映画的手法で作品化したのだという
崖っぷちボクサーの負けられないという切実な感情が伝わってくる
臨場感があるなぁ

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