オタクたちの文化や行動から日本のポストモダンを分析したような本。ポストモダンは1960年代、1970年代以降の文化的世界のことで、大きな物語の凋落が起きているみたい。シミュラークルが宿る表層=小さな物語と、データベースが宿る深層=…
日常の色々
オタクたちの文化や行動から日本のポストモダンを分析したような本。ポストモダンは1960年代、1970年代以降の文化的世界のことで、大きな物語の凋落が起きているみたい。シミュラークルが宿る表層=小さな物語と、データベースが宿る深層=…
各分野の一線で活躍する人たちの講演と対談をまとめた本。大学教授の永田和宏氏が、京都産業大学創立50周年を記念して企画した「マイ・チャレンジ」というものを本にしたのだという。永田氏は、最近の若者は憧れるということをしないのではと心配…
精神科医である著者の前作「怪談の科学」の続編だという。前著では、怪談の多くは幻覚・幻聴で科学的に説明できると述べられており、おもしろく読んだ。だが、怪談には「たたり」というものもあるなぁと僕は思っていた。それも幻覚なのだろうか?そ…
精神科医の著者が犯罪心理学について一般の読者向けに書いたという本。生まれながらの素因と生育環境の2つの影響、サギ師について、えん罪の話、精神病者の犯罪、現代の犯罪に関して、全5章にわたって様々なことが述べられている。昔の残虐な事件…
いろいろな文学、映画、演劇などに描かれた老いの形を通して、現代に生きる者にとっての「老い」の意味と可能性を考えたという本。筆者は序文で、「老いの中にはその季節にだけ見出せる貴重な何かがひそんでいないとも限らない」と言う。第5章では…
2016年に上野の国立西洋美術館が世界文化遺産に登録された。国立西洋美術館を建築したのが、ル・コルビュジエというフランス人建築家であるらしい。彼が建築した世界7ヵ国の17資産が世界文化遺産となったそうだ。本書ではそれらが写真付きで…
日本は辺境であり、日本人固有の思考や行動はその辺境性によって説明できるという趣旨の本。自身を中心にした文明や宇宙論を持ったことがないため、常に不安感がつきまとい、外の世界を見てきょろきょろしているのが日本人だという。だが、筆者は他…
精神科医である著者が、怪談を精神医学の立場から科学的に説明した本。多くは幻覚、幻聴で説明できるらしい。高速道路催眠現象(ハイウェイ・ヒプノーシス)が第1の例として挙げられていた。正常な人でも感覚遮断や孤立状態で幻覚を見るという。そ…
整形外科医の著者が、首の健康を守ることの大切さについて書いた本とのこと。肩こりや背中痛、頭痛の背景に首の状態が関わっていることがあるという。マッサージや整体を繰り返しても根本的な解決にはならないらしい。首の老化は20代から始まり、…
ミリオンセラーになった「人は見た目が9割」という本に続く第2弾の本とのこと。非言語コミュニケーションの重要さについて書かれている。僕は前に発売された本を読んでいないのだが、今回本書を読んでみた。そうしたら、ためになることがたくさん…
精神科医の著者が10人の日本の文豪の精神状態、症状などを分析した本。僕が興味深かったのは夏目漱石、芥川龍之介、島田清次郎、宮沢賢治についての章だ。昔は精神病の良い薬もなかったから、一度病気にかかってしまうと大変だったのだろう。現代…
KADOKAWA・DWANGO会長の川上氏がジブリに弟子入りして考えたことをまとめた本。コンテンツとクリエイターについての考察が様々書かれている。僕が参考になったのは、コンテンツの情報量について、分かりやすさについて、パターンをず…
2008年にJAXAにより行われた宇宙飛行士の選抜試験についてのドキュメンタリー。NHKのディレクターと記者の人が著者だ。読むとおもしろく、感動する場面もあった。試験に挑んだ人たちはみな宇宙飛行士という夢にむかって努力を続けてきた…