12篇のホラー短編が収められた本。どの短編もラストで驚かされるところがあったりして、面白かった。僕が特に印象に残った物語は、「穴二つ」、表題の「よもつひらさか」などかな。「穴二つ」はネットストーカーの話で、昔のパソコン通信をいち早…
日常の色々
12篇のホラー短編が収められた本。どの短編もラストで驚かされるところがあったりして、面白かった。僕が特に印象に残った物語は、「穴二つ」、表題の「よもつひらさか」などかな。「穴二つ」はネットストーカーの話で、昔のパソコン通信をいち早…
精神科医である著者の前作「怪談の科学」の続編だという。前著では、怪談の多くは幻覚・幻聴で科学的に説明できると述べられており、おもしろく読んだ。だが、怪談には「たたり」というものもあるなぁと僕は思っていた。それも幻覚なのだろうか?そ…
息子を東大文一へ合格させるという計画遂行のため、全てを捧げる妻の千枝。そしてそれに付き合わされる夫。教育ママもここまで徹底的だとすごい。本書はフィクションなので過剰に描かれているが、こういう母親は実際にいそうだから困る。この本は1…
精神科医の著者が犯罪心理学について一般の読者向けに書いたという本。生まれながらの素因と生育環境の2つの影響、サギ師について、えん罪の話、精神病者の犯罪、現代の犯罪に関して、全5章にわたって様々なことが述べられている。昔の残虐な事件…
東京23区それぞれの怪談を集めた本。著者が言うには怪異と「水の記憶」には関係があるらしく、東京の水について注目しながら怪談現場や歴史資料を探っていったという。江戸時代とか昭和のいろいろな事件が載っていたりして、僕は知らないことが多…
いろいろな文学、映画、演劇などに描かれた老いの形を通して、現代に生きる者にとっての「老い」の意味と可能性を考えたという本。筆者は序文で、「老いの中にはその季節にだけ見出せる貴重な何かがひそんでいないとも限らない」と言う。第5章では…
2016年に上野の国立西洋美術館が世界文化遺産に登録された。国立西洋美術館を建築したのが、ル・コルビュジエというフランス人建築家であるらしい。彼が建築した世界7ヵ国の17資産が世界文化遺産となったそうだ。本書ではそれらが写真付きで…
日本は辺境であり、日本人固有の思考や行動はその辺境性によって説明できるという趣旨の本。自身を中心にした文明や宇宙論を持ったことがないため、常に不安感がつきまとい、外の世界を見てきょろきょろしているのが日本人だという。だが、筆者は他…
精神科医である著者が、怪談を精神医学の立場から科学的に説明した本。多くは幻覚、幻聴で説明できるらしい。高速道路催眠現象(ハイウェイ・ヒプノーシス)が第1の例として挙げられていた。正常な人でも感覚遮断や孤立状態で幻覚を見るという。そ…
整形外科医の著者が、首の健康を守ることの大切さについて書いた本とのこと。肩こりや背中痛、頭痛の背景に首の状態が関わっていることがあるという。マッサージや整体を繰り返しても根本的な解決にはならないらしい。首の老化は20代から始まり、…
ミリオンセラーになった「人は見た目が9割」という本に続く第2弾の本とのこと。非言語コミュニケーションの重要さについて書かれている。僕は前に発売された本を読んでいないのだが、今回本書を読んでみた。そうしたら、ためになることがたくさん…
精神科医の著者が10人の日本の文豪の精神状態、症状などを分析した本。僕が興味深かったのは夏目漱石、芥川龍之介、島田清次郎、宮沢賢治についての章だ。昔は精神病の良い薬もなかったから、一度病気にかかってしまうと大変だったのだろう。現代…
KADOKAWA・DWANGO会長の川上氏がジブリに弟子入りして考えたことをまとめた本。コンテンツとクリエイターについての考察が様々書かれている。僕が参考になったのは、コンテンツの情報量について、分かりやすさについて、パターンをず…