トルーマン・カポーティ (著) / 佐々田 雅子 (翻訳)
新潮社 (出版社) / 新潮文庫
2006年6月28日 (発売日)
文庫 (形式)
5年余りの綿密な取材をもとに書かれたノンフィクション・ノヴェルだという。
600ページくらいでボリュームがあった。
アメリカのカンザス州で実際に起きた殺人事件について書かれている。
どんどんエスカレートしていく犯人たちの行動が怖かった。
ありきたりだが犯罪はよくないな。
被害者とその家族の苦しみはもちろんのこと、加害者家族も不幸になってしまう。
犯人たちが不幸な境遇に生まれたのは分かるが、やってしまったことを考えると極刑は妥当だと思った。
人が十分社会化されるためには、幼少期の環境、教育が重要なのかもしれない。
あと、ペリーがドン・カリヴァンからの手紙を受け取るところはよかったが、序盤で登場していた教戒師の書記、ウィリー・ジェイはどこに行っちゃったのだろうと少し思った。
それほど親しくはなかったのか。
皆が平和で楽しい、そんな一生を送りたいものだ。
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