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遺伝子は、変えられる。-あなたの人生を根本から変えるエピジェネティクスの真実

遺伝子は、変えられる。-あなたの人生を根本から変えるエピジェネティクスの真実 

シャロン・モアレム (著) / 中里 京子 (翻訳)
ダイヤモンド社 (出版社)
2017年4月19日 (発売日)
Kindle版 (フォーマット)

何となくライブラリにあった本書を読んだ。
面白かったな。
僕は生物を習っていないのだが、メンデルのえんどう豆の両親の遺伝子を継承するという考えが有名なのは分かる。
しかし最近ではこの考えは完全に誤っているらしく、フレキシブルな遺伝という考えがありDNAは常に改変され続けるらしい。
遺伝子の発現は行動、食事、思考、環境、ストレス、薬などで変わるのだ。
エピジェネティクスというのは1世代のあいだに遺伝形質がどのように変化し、変化させられるか、さらにはその変化がどのようにして次の世代に引き継がれるかを研究する学問だという。
それなら遺伝子によいインパクトを与えたいと人が思うのは自然な事だろう。
そして、メンデルの優性遺伝、劣性遺伝の考えが見過ごしたのは表現度の差みたい。
これは、同じ遺伝的変異や遺伝子疾患を受け継いでも、重症度や症状の内容に差が出る事だという。

個々人に必要な栄養や薬が効くかどうかも遺伝子次第らしい。
例えば、アジア人は歴史的に乳製品を作るための牧畜が盛んではなかった地域にいたため、ミルクと乳製品に消化不良を引き起こすかもしれない。
あと、希少疾患を持つ人に対する研究のおかげで医学の研究分野は発展すると書かれていた。

人間はみな、一握りの劣性突然変異をかかえている。
僕が知らなかっただけで、昨今、遺伝子検査は既に一般的なものなのかもしれない。
人生に役立てば素晴らしいだろう。
ニュートリゲノミクス(栄養ゲノム情報科学)、ファーマコジェネティックス(薬理遺伝学)、エピゲノミクス(生物の設計図であるゲノムに起こる変更・修正が、遺伝子の働き方をどう変えるかについて研究する分野)など新たな研究分野も誕生しているのだな。

気をつけないといけない事もメモしよう。
妊娠中は飲酒を完全に控える、ビタミンEのサプリメントは飲まない、タバコは吸わない、身長を伸ばす目的で子供へ成長ホルモン剤を使わない。
あと、サプリメントよりは普通の食品がいいのかもしれない。

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