黄金を抱いて翔べ
銀行本店の地下深く眠る6トンの金塊を奪取せよ!
変電所が炎に包まれ、制御室は爆破され、世紀の奪取作戦の火蓋が切って落とされたという話。
著者のデビュー作のようだ。
犯罪はよくないな。
ダイナマイトを使ったんだな。
オーシャンズ11という映画を思い出した。
オーシャンズ12もあった。
オーシャンズ13もある。
本作では14時から作戦は決行された。
虚空へジャンプした足が、再び建物の外壁に当たった。もう一度、その足を蹴った。
(p.347)
解説によると巨視的に見た歴史が、秩序と反秩序の振幅の上に構築されているという。
戦争と平和という本を思い出す。
幸田は秩序と反秩序、無秩序のはざまから生まれてきたとの事。
ザ・スタンドという本も思い出した。
ザ・スタンドではスーパーフルーによって秩序がなくなっていく様が描かれる。
コロナの現在にも通じるものがあるかもしれない。
マザーアビゲイル率いる善の集団と闇の男率いる悪の集団がいる。
悪の集団が怖いのだが、後半闇の男も絶対的な物ではないと分かってくる。
ジョン・ル・カレやP・D・ジェイムスの本も読んでみたくなった。