ぼくは君たちを憎まないことにした

アントワーヌ・レリス (著), 土居佳代子 (訳)
ポプラ社
2016年6月21日 (発売日)
ハードカバー (発行形態)

パリ同時多発テロで最愛の妻を失った著者がFacebook上に手紙を公開した。
世界を駆け巡ったメッセージ。
筆者はテロリストに憎しみを与えないと宣言した。
無関心と言うことだろう。
僕はもっと世界情勢について学ばなければいけないと思った。

ささやかな時間、見せるべきものも、語るべきこともないそんな時が、いちばん美しい。
(p.53)

作者は妻との思い出についてそう語る。
ゲーテのファウストで時よ止まれお前は美しいと言う台詞がある。
時間と言うものは存在するだけで美しいのだろうか。
本書の言葉は他愛もないひと時が美しいと言う。
日本では行く川のながれは絶えずして行き交う年も又旅人也と言う。
方丈記だ。
時は流転するということかな。
僕はそうは思わない。
僕は時は移ろうと思う。
本書に同意だ。

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