孤島の密室を舞台にしたミステリー小説。気になってこの著者の作品を読んでみた。本書は犀川創平と西之園萌絵が活躍するシリーズの第一作で、このシリーズは全十作らしい。また、その他にも多くの作品を執筆しているみたいだな。著者が工学部の先生…
日常の色々
孤島の密室を舞台にしたミステリー小説。気になってこの著者の作品を読んでみた。本書は犀川創平と西之園萌絵が活躍するシリーズの第一作で、このシリーズは全十作らしい。また、その他にも多くの作品を執筆しているみたいだな。著者が工学部の先生…
アフリカのコンゴ、テレ湖に生息するといわれるUMAモケーレ・ムベンベ。モケーレ・ムベンベとは「虹とともに現れるもの」という意味らしい。本書は筆者たち探検部メンバーのムベンベ捜索探検記だ。ジャングルの中で1ヶ月以上暮らしたわけで、食…
著者が丹念に拾い集めたという、各地の山小屋の主人たちの話34編が収められた本。山で暮らす人から見ると、地上は「下界」と呼ばれるのだな~山小屋の思い出、自然、人、動物についてなどいろいろな話が載っていた。どれもハートウォーミングだっ…
ベストセラーだという「山怪 山人が語る不思議な話」の続編。今回は東北から甲信、北陸、近畿(奈良県)、中国、四国地方まで新たに取材を敢行し、山里の興味深い体験談を拾い集めたみたい。僕が印象的だったのは「秋山郷の謎の火」、「森の大笑い…
著者が9・11を、初めて、小説の大きな要素として描いた作品みたい。巻末の訳者あとがきを読むと、著者はニューヨークのブルックリン在住ということで、事件から受けた衝撃が大きかったことが想像できる。僕は知らなかったが、その後のアメリカで…
永眠した最愛の妻との思い出を書き遺した著者の手記。全体を通して妻への愛情が伝わってきた。僕は16章と最後の20章が特に心に響いた。人間の長い歴史の中で、永遠の別れは何回も繰り返されてきたことであると思うが、実際に当事者になったとき…
6短編が収められた作品集。著者は日本人で2人目のノーベル文学賞受賞者なのだな。江藤淳氏の巻末の解説によると、「死者の奢り」は著者の文壇的最初の作品で、「飼育」では芥川賞を受賞したらしい。これらの作品を通じての一貫した主題は、”監禁…
20世紀の最も有名な哲学者ジャン=ポール・サルトルについての入門書。サルトルは実存主義という言葉を作ったことで有名なのかな。いろいろな本を読んでいると、「実存」というキーワードが時折登場してくるので、これは大事なのだろうと思い本書…
ワセダ大学小説教室シリーズの第3弾。ようやく全部読んだ。本書が完結編らしい。小説を書く上で日本文学史から学ぶべきさまざまな知識のエッセンスが凝縮された本とのこと。僕は日本文学をあまり読んでこなかったので、この本はためになった。戦前…
6編の作品が集められた短編集。SF、ミステリー、ホラーといった多彩な内容だった。僕が面白かったのは、本書のタイトルにもなっている「アメリカの壁」と「幽霊屋敷」という作品かな。アメリカの壁は、ベトナム戦争後の物語である。アメリカが白…
イギリス人の父とアメリカ人の母を持ち、イギリスとアメリカの両方で暮らしたことがあるという著者。本書は、彼がイギリスとアメリカのスラングをテーマに書いた本だという。知らないことばかりだったが、分かりやすくて読みやすかったな。著者は英…
著者の7つの短編が集められた本。高校生くらいの時に読んだことがあったが、再び読み返した。 レキシントンの幽霊---友人の古い屋敷で留守番をする主人公の不思議な体験 緑色の獣---椎の木の根元から突然現われた緑色の獣のかわいそうな運…
1995年1月に起こった出来事とつながりを持つ6つの短編が収録された本。高校生?の時に読んだ本書を読み返した。もう内容を忘れているからな。読んでみたら、概してなんとなくアダルトな印象を受けた。ジャンルは幻想小説なのだろうか?僕には…