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日常の色々

「小説」に関する記事

山椒魚

12編の短編集。主に著者の初期作品の代表作らしい。パラパラと読んだが、僕は表題作が気に入ったな。岩屋から外へ出られなくなった山椒魚をユーモラスに描いている。この動物について僕は全然詳しくないがなんとなくのんきな印象を持つので、閉じ…

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さがしもの

著者の本を初期手にした。様々な作品を書いているみたい。ミツザワ書店のおばあちゃんはすごい。作者は高齢なのかと思案したがまだ婦人でおられますのね。要チェックすべし作家である。巻末をちらりと読む。発行者という欄があると気づく。新潮社は…

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変身・断食芸人

有名な二十世紀の文学者である著者の作品。人口に膾炙した小説だ。平凡なセールスマンのグレゴール・ザムザは夢からさめると、一匹の巨大な毒虫へと変わった自分を発見するという話。平凡な家庭の日常生活に不条理な悲劇が起こる。僕は最後の情景が…

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耳なし芳一

小泉八雲ことラフカディオ・ハーンの小説。外国の人で島根県に住み、怪談を何作も書いた有名な小説家だ。視覚障害者には江戸時代様々な位があった。その中で最高位が検校というものだ。八橋検校という人がいたらしい。風が吹けば桶屋が儲かるという…

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ソフィーの世界 上

哲学の勉強になる小説。有名な作品だ。僕も興味を持って読んだ。手元に置いておきたくなる本だ。献辞にはこうある。過去3000年の歳月を語れない人は、気づきもないまま真っ暗な暗闇の中で毎日を生きていくゲーテ(電子書籍のためページ数不明)…

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百年泥

南インド、チェンナイを舞台にした小説。芥川賞を受賞したらしい。海外を舞台にした小説は珍しい気がする。海外支社の日本語教師としてチェンナイに赴任した女性。100年に1度の洪水で氾濫したアダイヤール川。その洪水後に不思議な現象が起こる…

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何者

就職活動を題材にした小説。直木賞受賞作らしい。映画化もしたようだ。主人公の拓人は友人の光太郎、瑞月、理香等と就職活動対策の集まりをする。そして、就職活動を進めていくうちにいろいろな事が起こるのだった。最後の方の展開には驚いた。文章…

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