ブラックな短編集だと思った。紹介では、60年安保以後、その大きな影響下に書かれた"現代の恐怖"にかかわる一連の作品が収められているとあった。読んでいると少し強引な話の流れという気もしたが怖いな。解説によると著者が二十代後半の頃書か…
日常の色々
ブラックな短編集だと思った。紹介では、60年安保以後、その大きな影響下に書かれた"現代の恐怖"にかかわる一連の作品が収められているとあった。読んでいると少し強引な話の流れという気もしたが怖いな。解説によると著者が二十代後半の頃書か…
小説の神様と呼ばれる著者の短編集を読んだ。面白くてきれいな作品と思った。完成されているからなのかしら。あとは解説にあったように執筆者の道徳心のようなものも感じた。しかし浮気はよくないのでは?書かれたのは大正時代なので問題にはならな…
初めてこの著者の作品を読んだ。読みやすくて集中して読んだ。孤島の館、十角館を訪れたミステリ研のメンバーが事件に巻き込まれるという話。孤島という場所はどことなくわくわくする。犯人である人物がなんとなく訝しい気はしたけどこういう結末に…
青春三部作というものの完結編らしい。北海道へ羊を探しに行くという内容だった。文庫版のカスタマーレビューを読んでいたら作者が実際に北海道に滞在した経験があったと書いている方がいて、確かに描かれているものが現実的な気がした。描写や比喩…
グリコ・森永事件をモデルにしたフィクションだという。古いテープから脅迫事件に使われた幼少期の自分の声を見つけ衝撃を受ける曽根氏と、事件を調べる新聞記者阿久津氏の物語がやがて交錯する。事件の発生日時、場所、脅迫・挑戦状の内容、事件報…
大学教授唯野先生のけったいな日々の生活と文学理論の講義から成る小説。1990年のベストセラーか。文学批評について知りたくて手に取ったが分かりやすかった。次の文芸批評論が書かれている。印象批評新批評ロシア・フォルマリズム現象学解釈学…
サクッと読める。仮想通貨について書かれており、ビットコインとはそんな感じなんだと思った。最近の新しい題材で面白かったな。後半のWeb会議の場面が僕は印象に残った。…
僕は単行本版を読んだ。サクッと読める。岩手が舞台か。「あの日」以降、主人公の同僚で飲み仲間、釣り仲間であった友人の日浅氏が行方不明となる。大きなものの崩壊に感慨を持つ気質だという日浅氏の、父親から話されるもう一つの顔とは。息子を悪…
主人公は女性ロックバンドギタリスト。10代最後の夏、敬愛するボーカルの男性が死を遂げる。偽名で身元不明の変死体?、居ても立っても居られない彼女は彼の真実を求めて走り出す。徐々に明らかになる事実。ガーリーでミュージックな青春小説。解…
著者の集大成の作品。殺人事件が起きたのはある町。そこは塔と水路の町だという。いろんな謎がある。M駅にあるステンドグラス。亀、糸切りバサミ、雲が描かれている。表されるのは3つの塔。第5章、ハンカチの謎。焚き火の神様とはなに?筆者の読…
高校には十数年間にわたり、奇妙なゲームが受け継がれていた。 三年に一度、サヨコと呼ばれる生徒が、見えざる手によって選ばれるのだ。 学園生活、友情、恋愛。 やがては失われる青春の輝きを美しい水晶に封じ込め、漆黒の恐怖で包みこんだ、伝…
竹宮 ゆゆこ 新潮社 / 新潮文庫 2016年5月28日 (発売日) 文庫 (発行形態) 大学受験を間近に控えた主人公は、ある日、全校集会で一年生の女子生徒がいじめに遭っているのを目撃する。 小説の新たな煌めきを示す、記念碑的傑作とのこと。 読みやす…
銀行本店の地下深く眠る6トンの金塊を奪取せよ!変電所が炎に包まれ、制御室は爆破され、世紀の奪取作戦の火蓋が切って落とされたという話。著者のデビュー作のようだ。犯罪はよくないな。ダイナマイトを使ったんだな。"ダイナマイト箱" by …