6編の作品が集められた短編集。SF、ミステリー、ホラーといった多彩な内容だった。僕が面白かったのは、本書のタイトルにもなっている「アメリカの壁」と「幽霊屋敷」という作品かな。アメリカの壁は、ベトナム戦争後の物語である。アメリカが白…
日常の色々
6編の作品が集められた短編集。SF、ミステリー、ホラーといった多彩な内容だった。僕が面白かったのは、本書のタイトルにもなっている「アメリカの壁」と「幽霊屋敷」という作品かな。アメリカの壁は、ベトナム戦争後の物語である。アメリカが白…
イギリス人の父とアメリカ人の母を持ち、イギリスとアメリカの両方で暮らしたことがあるという著者。本書は、彼がイギリスとアメリカのスラングをテーマに書いた本だという。知らないことばかりだったが、分かりやすくて読みやすかったな。著者は英…
著者の7つの短編が集められた本。高校生くらいの時に読んだことがあったが、再び読み返した。 レキシントンの幽霊---友人の古い屋敷で留守番をする主人公の不思議な体験 緑色の獣---椎の木の根元から突然現われた緑色の獣のかわいそうな運…
1995年1月に起こった出来事とつながりを持つ6つの短編が収録された本。高校生? の時に読んだ本書を読み返した。もう内容を忘れているからな。読んでみたら、概してなんとなくアダルトな印象を受けた。ジャンルは幻想小説なのだろうか? 僕には…
5つの作品が収められている短編集。オカルトチックな物語が多かった。作者は超自然的な現象にも関心があるのかなと思った。著者の他の作品をあまり読んだことがないのでよくは分からないが。僕は超自然的現象をあまり信じないけれども、興味はある…
著者の自伝的小説。1990年代の学生時代に三畳一間、家賃月1万2千円のワセダのアパート「野々村荘」で暮らした約11年間の物語だという。登場人物は、野々村荘の住人や探検部の部員たちなど変わった人ばかりだ。彼らのいろいろなエピソードが…
10編の話が収められた短編集。巻末の解説によると、これらは昭和32年から昭和39年の間に書かれたものらしい。長編作品の「砂の女」、「他人の顔」が発表された時期みたいだ。「使者」という短編は「人間そっくり」という作品の基になったよう…
有名な小説家である著者が、小説の書き方を述べる本。著者は大学の建築学科の先生らしい。二足のわらじを履いて仕事をしているわけで、すごいなぁ。本書では小説家として仕事をする中で経験から考えたこと、感じたこと、出版業界のこととか、心構え…
装丁が気になって読んだ作品。今思えば、この表紙の写真は万灯なのかな。著者は「氷菓」シリーズを書いた人だという。アニメを見た友人から、氷菓は気に入ると思うと勧められたのを覚えている。それで、本著についてなのだが、これはおもしろいと感…
「結婚」をテーマにした8つのミステリ短編集。けっこう読みやすい。僕的には「怯える」という作品がハッピーエンドでよかった。すべてが悲しい誤解だったのだよ。巻末には著者の自註解説が載っていた。それによると、「憑かれる」という短編はわず…
BS日テレで放送している番組の公式MOOK本。2016年に開催された展覧会のベスト11、全国にある50の美術・博物館の紹介などなどが載っていた。2016年は若冲生誕300年、日伊国交樹立150周年、etcの記念すべき年だったようだ…
雪に閉ざされた小地方都市で、疎外されたよそ者7人が”飢餓同盟”なる秘密結社を組織した。地熱発電の開発で力を持ち、絶対自由と一切の権力を否定するユートピアな世界をつくるというのだ。しかし彼らの計画は町長と土着のボスたち、既存の支配者…
奇想あふれる破天荒なる爆笑暴発の7つの短篇集とのこと。僕はこの著者の作品を初めて読んだのだが、独特な文章だと思った。変わった人もいるものだ。ちょっとブラックな内容が多かったが、「自分の群像」という短編が僕はおもしろかったかな。ボン…