ピビログ

日常の色々

「読書感想」に関する記事

夜行

10年前に姿を消した1人の友人。再び集まった主人公たちは旅先で出会った不思議な体験を語りだす。とある画家が描いた連作絵画「夜行」がそこには関わっているらしいのだが… という話。ところどころ怖かったが、まぁあくまでフィクションだし。リ…

続きを読む

光の領分

夫と別居している若い女親のゆれ動き、不安を短編連作で表した作品らしい。どの方角にも窓がある明るい部屋での1年間の物語。日当たり良好でいいものだ。パラパラと読んだが、世間の男女関係はやっかいで大変だなと思った。僕にはあまり馴染みがな…

続きを読む

彼らの流儀

コラムでもエッセイでも、ノンフィクションでも小説でもないと著者が語る、新しいスタイルの33の物語とのこと。アメリカの新聞に連載されているようなコラムを目指しているうちに、新たな境地に達したということみたいだ。おもしろかったのは、「…

続きを読む

雪国

なんとなくこの著者の作品を読んでみた。新日本風土記というテレビ番組の「雪の夜」を見たことがあるが、そこで登場した新潟の風景が思い起こされた。番組では、江戸時代の名著であるという鈴木牧之さんの北越雪譜などが紹介されていたのだが、その他の...

続きを読む

内なる辺境

3編の連作エッセイ。巻末の解説によるとエッセイというより論文? 本書のテーマは国家と現代の平和、正統と異端についてから始まる。そして、定まった土地で農耕をする定着民と定着を拒んだ遊牧民に関して、人間の歴史が語られる。最後の表題作は都…

続きを読む

アメリカ感情旅行

1960-1961年の半年間、留学生としてアメリカテネシー州のナッシュヴィルで過ごした作家の手記。本書では日々の生活の様子が読みやすく描かれている。アメリカは広大で、気候も厳しいみたい。ナッシュヴィルはアメリカ南部と北部の境に位置…

続きを読む

殺人犯はそこにいる

Amazonでかなりの高評価である本書を読んだ。実在の事件を扱ったノンフィクションドキュメントだ。北関東、栃木と群馬で起きた連続誘拐殺人事件。だが、全てが連続事件とは見なされず、のちに1件の事件のみが容疑者逮捕により解決済みとされ…

続きを読む

チェーン・スモーキング

15編が収録されたエッセイ集。著者の知り合いの多さ、読書家である様子が伝わってくる。僕が特に興味をひかれたのは「君だけがしっている」と「赤や緑や青や黄や」かな。前者では献辞についての話が書かれていた。献辞とは本の冒頭によく書かれて…

続きを読む