不安でたまらない人たちへ―やっかいで病的な癖を治す
強迫性障害(OCD)について書かれた本。
2017年の1月に、新しいまえがきが加筆された新装版が発売されるとのこと。
ちなみに僕が読んだのは上の表紙の、古いバージョンの本です。
内容はまえがき以外は変わっていないのかな?
以下、簡単なまとめと感想。
強迫性障害の治療には行動療法が有効で、曝露(ばくろ)–反応妨害法と呼ばれている。
アメリカのカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)医学部の教授である著者は、1000人以上の患者さんを治療してきた経験から、曝露–反応妨害法を発展させて4段階方式という治療法を生み出した。
それは
- 第1段階—ラベルを貼りかえる
- 第2段階—原因を見直す
- 第3段階—関心の焦点を移す
- 第4段階—価値を見直す
というものだ。
この治療法は患者さんが一人でも行うことができる。
実践していくと実際に脳の働きが変化するという。
行動を変えることが大事らしい。
僕は強迫性障害ではないが、この病気は大変だなと思った。
本ではいろいろな患者さんの体験が書かれているのだが、この病気のせいで悲惨なことになった家族の例が様々出てくる。
できれば、早めに専門のお医者さんの診療を受けたほうがいいのだろう。
あとは、いろいろとためになることも書いてあった。
「人間としての価値は、あたえられたものを受け入れたうえでどこまで前進できるかで決まる」
(p.182)
自分の過去や育ち、境遇のことばかり考えないで、実際にいろいろ行動してみようということだろう。
僕も何か生産的なことをしていこう。