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【カラー版】アヘン王国潜入記

【カラー版】アヘン王国潜入記

高野 秀行 (著)
集英社 (出版社) / 集英社文庫
2007年3月25日 (発売日)
Kindle版 (フォーマット)

1995年に、ミャンマー北部、反政府ゲリラの支配区・ワ州で7ヶ月暮らしたという著者のルポルタージュ
そこはゴールデン・トライアングルと呼ばれるアヘンの麻薬地帯だという
著者は小さな村に暮らしケシ栽培に従事する
この著者の本にはどこかコミカルな印象を持っていた僕だが本書は真面目な内容だった
(まぁ後半部分で著者がアヘン中毒になりかけていたりしたが…)
「招き猫」敬礼をする村人たちとの別れの場面にはウルっとくるものがあった

文庫版あとがきで著者はこの本が自分の「背骨」と呼ぶべき仕事であると言う
また、あとがきでは調査・取材執筆は7年に及んだと書かれていた
すごいものだ。
著者がお世話になった方で鬼籍に入られた方たちもいるという
高野氏自身もマラリアに罹ったり命の危険を感じる場面に何度も遭遇する
あらためて本書の重みを感じられる

本書を読んで、アジアに住んではいるが僕はアジアのことを全然知らないなと思った
各国には様々な歴史的背景があり現在も複雑な事情を抱えているのだなぁ

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