芥川賞を受賞したという話題の小説。
遅くなったが今頃読んでみた。
僕もコンビニでバイトしていたことがあるからなぁ。
そんなに長くないのでサクッと読める。
そうしたら主人公がサイコパスな、こういう物語だったのかという発見があったw
本書は現代の実存を問い、正常と異常の境目がゆらぐリアリズム小説だという。
通常の論理的な一貫性、人間性が失われている、カミュの異邦人に登場するムルソーのような主人公を描くことで、実存主義を示したということなのだろうか。
個性と普通、相反する2つのことが日本社会では求められるからな。
コンビニ、フリーター、結婚という現代社会の要素、話題も取り入れられている。
こういう作品が大きな賞をもらったのか、なるほど…