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ストーカーの時代

ストーカーの時代

ブラン・ニコル (著) / 内藤 憲吾 (翻訳)
青土社 (出版社)
2017年5月26日 (発売日)
単行本 (形式)

イギリスで出版された思想シリーズの1冊だという本。
実際の事件や小説、歌、映画、TVなどの様々なメディア表現などを取りあげながら、ストーカーについて分析する異色の現代文化論とのこと。
読んでみた印象としては、あまり簡単にスラスラ読める本ではなかった。
本書は第5章まであるのだが、僕は第1章で力尽きて、あとはパラパラと流し読みをした。

ただ、読んで勉強になったこともあった。

ストーキングは、基本的に親密さへの欲望と、他者と正しく関係することができない対応能力に支配されている。
(2.現代文化におけるストーキング p.61)

ストーキングの底にある欲望は、愛されたい、受け入れられたいということらしい。
人間誰しもこういう感情を持っているものなのだな。
でも迷惑行為をするのは良くないね。
ストーキングは犠牲者に多大な恐怖を与えるようだ。
一方で、ストーカーは精神病を患っていることもあり、治療も難しいらしい。
やっぱり大事なのは一人で孤立せず社会と関わりを持って生きていくということなのだろう。

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