ピビログ

日常の色々

老いるということ

老いるということ

黒井 千次 (著)
講談社 (出版社) / 講談社現代新書
2006年11月17日 (発売日)
新書 (形式)

いろいろな文学、映画、演劇などに描かれた老いの形を通して、現代に生きる者にとっての「老い」の意味と可能性を考えたという本。

筆者は序文で、「老いの中にはその季節にだけ見出せる貴重な何かがひそんでいないとも限らない」と言う。
第5章では老年を生きる人の持つ力は深謀であり経験を糧とする質の力であるのではと書かれていた
最後の第14章によると老いるとはどこかに到達することではなく、延々と老い続けること、生き続けることであるという。
簡単に答えは出ず、「老い」とは奥深いものであるみたいだ。

他にも第8章や第9章、第12章を読んで勉強になった。
耕治人さんの晩年の3作品については切ない気分になる。
年齢を重ねないと書けない小説というものがあるのだな。
老いには悲惨な側面がつきまとうことも忘れてはいけないようだ。

関連Youtube

  • 老いるということ-8 〜死ぬことばかり考える
    YouTube Video
    老いるということ-8 〜死ぬことばかり考える
  • 【涙腺崩壊】親が『老いる』ということとは… 誰にも訪れるその時に、覚えておいてほしいこと
    YouTube Video
    【涙腺崩壊】親が『老いる』ということとは… 誰にも訪れるその時に覚えておいてほしいこと
  • 「老いを受け入れられません」の対処法【精神科医・樺沢紫苑】
    YouTube Video
    「老いを受け入れられません」の対処法【精神科医・樺沢紫苑】
  • 【本要約】うまいこと老いる生き方  ~老いを受け入れ人生を楽しむ方法~【アニメで本解説】
    YouTube Video
    【本要約】うまいこと老いる生き方 ~老いを受け入れ人生を楽しむ方法~【アニメで本解説】

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。
コメントが承認されるまで時間がかかることがあります。