東 浩紀 (著)
講談社 (出版社) / 講談社現代新書
2001年11月20日 (発売日)
新書 (形式)
オタクたちの文化や行動から日本のポストモダンを分析したような本。
ポストモダンは1960年代、1970年代以降の文化的世界のことで、大きな物語の凋落が起きているみたい。
シミュラークルが宿る表層=小さな物語と、データベースが宿る深層=大きな非物語の二層構造になっているのがポストモダンのモデルだと著者は主張する。
メディアミックス、萌え要素、キャラ萌えもこの観点から説明できるらしい。
また、動物化というものも起こっていて、シミュラークルの水準での動物性と、データベースの水準での人間性が解離的に共存しているという。
なるほどな~
あとは、機動戦艦ナデシコとかセイバーマリオネットJとか、この世の果てで恋を唄う少女YU-NOの話題がでてきて、懐かしいと思いました。
僕はほぼ未見だが、当時話題になっていたから名前は知っている…
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