短編12編が収められた本。チラパラと読んだが、僕の印象に残った作品はやっぱり「棒」かな。昔読んだときはよく分からなかったが、今読むとなんとなく話が分かったような。8ページほどの短い作品だし読みやすかった。解説によると、本書の短編か…
日常の色々
短編12編が収められた本。チラパラと読んだが、僕の印象に残った作品はやっぱり「棒」かな。昔読んだときはよく分からなかったが、今読むとなんとなく話が分かったような。8ページほどの短い作品だし読みやすかった。解説によると、本書の短編か…
古代ギリシア的人間像に対しての憧れがあったらしいけど、聡明な著者だから深慮があったのだろうな。主人公が無事帰ってきてよかった。昭和の恋愛模様が知れて興味深い。…
とても美しいエスメラルダ。しっかり者のピエール・グランゴワールは悲惨な目にあったな。カジモドは頑張り屋。フロロ神父は非常に頑張る必要がある。フェビュスは優しさが必要な気がする。ジャリはかわいい。19世紀フランスのリアリズム小説とな…
麻耶雄嵩は京都大学ミステリ研だったのか。初めて見たけどもパラパラと読んだ。水曜日と金曜日が嫌いー大鏡家殺人事件ーのポイントは内田パレスさんか。毒饅頭怖い 推理の一問題では明治維新の頃か。プロジェクト:シャーロックはモリアーティ怖い…
ブラックな短編集だと思った。紹介では、60年安保以後、その大きな影響下に書かれた"現代の恐怖"にかかわる一連の作品が収められているとあった。読んでいると少し強引な話の流れという気もしたが怖いな。解説によると著者が二十代後半の頃書か…
フランスのノーベル文学賞の本のこと。「盲人もし盲人を導かば」をテーマにした作品という。牧師の恋はあまりよいとはいえないと思うのだ。ジェルトリュードというとても美しく知性的になっていく女性が悲劇的な最期を遂げる。ちなみに牧師はキリス…
小説の神様と呼ばれる著者の短編集を読んだ。面白くてきれいな作品と思った。完成されているからなのかしら。あとは解説にあったように執筆者の道徳心のようなものも感じた。しかし浮気はよくないのでは? 書かれたのは大正時代なので問題にはならな…
初めてこの著者の作品を読んだ。読みやすくて集中して読んだ。孤島の館、十角館を訪れたミステリ研のメンバーが事件に巻き込まれるという話。孤島という場所はどことなくわくわくする。犯人である人物がなんとなく訝しい気はしたけどこういう結末に…
何気なく手にとった本。帯によると、不安定な精神状態と幻想が入り混じる心象風景を先鋭的なスタイルで描いた作品集だという。病んでいてとても暗い感じ。カフカに通じるものがあるのか。短いのでサラッと読める。一番最初の作品と表題作が僕の心に…
ドンデン返しで有名なミステリー、リンカーン・ライムシリーズ。昔4作目まで読んだな。本作では史上最強の敵ウォッチメイカーが登場するらしい。僕の第二部までの感想は、汚職は非常によくない、怖いけど事件が解決してちょっといい話だったという…
青春三部作というものの完結編らしい。北海道へ羊を探しに行くという内容だった。文庫版のカスタマーレビューを読んでいたら作者が実際に北海道に滞在した経験があったと書いている方がいて、確かに描かれているものが現実的な気がした。描写や比喩…
グリコ・森永事件をモデルにしたフィクションだという。古いテープから脅迫事件に使われた幼少期の自分の声を見つけ衝撃を受ける曽根氏と、事件を調べる新聞記者阿久津氏の物語がやがて交錯する。事件の発生日時、場所、脅迫・挑戦状の内容、事件報…
大学教授唯野先生のけったいな日々の生活と文学理論の講義から成る小説。1990年のベストセラーか。文学批評について知りたくて手に取ったが分かりやすかった。次の文芸批評論が書かれている。印象批評新批評ロシア・フォルマリズム現象学解釈学…