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日常の色々

「小説」に関する記事

R62号の発明・鉛の卵

短編12編が収められた本。チラパラと読んだが、僕の印象に残った作品はやっぱり「棒」かな。昔読んだときはよく分からなかったが、今読むとなんとなく話が分かったような。8ページほどの短い作品だし読みやすかった。解説によると、本書の短編か…

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空の怪物アグイー

ブラックな短編集だと思った。紹介では、60年安保以後、その大きな影響下に書かれた"現代の恐怖"にかかわる一連の作品が収められているとあった。読んでいると少し強引な話の流れという気もしたが怖いな。解説によると著者が二十代後半の頃書か…

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羊をめぐる冒険

青春三部作というものの完結編らしい。北海道へ羊を探しに行くという内容だった。文庫版のカスタマーレビューを読んでいたら作者が実際に北海道に滞在した経験があったと書いている方がいて、確かに描かれているものが現実的な気がした。描写や比喩…

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罪の声

グリコ・森永事件をモデルにしたフィクションだという。古いテープから脅迫事件に使われた幼少期の自分の声を見つけ衝撃を受ける曽根氏と、事件を調べる新聞記者阿久津氏の物語がやがて交錯する。事件の発生日時、場所、脅迫・挑戦状の内容、事件報…

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文学部唯野教授

大学教授唯野先生のけったいな日々の生活と文学理論の講義から成る小説。1990年のベストセラーか。文学批評について知りたくて手に取ったが分かりやすかった。次の文芸批評論が書かれている。印象批評新批評ロシア・フォルマリズム現象学解釈学…

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