ラストが印象的なミステリー小説。理解不能な事件の真相を探る主人公がたどり着いた真実とは… 仁藤氏みたいな人が自分の周りにいたら確かにこわい。あと、「三ツ沢氏はチキンだなぁ、すぐ警察に電話すればいいのに。。」と僕ははじめ思ったが、一概…
日常の色々
ラストが印象的なミステリー小説。理解不能な事件の真相を探る主人公がたどり着いた真実とは… 仁藤氏みたいな人が自分の周りにいたら確かにこわい。あと、「三ツ沢氏はチキンだなぁ、すぐ警察に電話すればいいのに。。」と僕ははじめ思ったが、一概…
6篇の作品が収録された短編集。全体的にリアルなのかリアルじゃないのかよく分からない幻想的な感じ。そしてアダルト的描写が多い気がする。僕がおもしろかったのは表題作かな。本書に収められている「ねじまき鳥と火曜日の女たち」という作品は「…
孤島の密室を舞台にしたミステリー小説。気になってこの著者の作品を読んでみた。本書は犀川創平と西之園萌絵が活躍するシリーズの第一作で、このシリーズは全十作らしい。また、その他にも多くの作品を執筆しているみたいだな。著者が工学部の先生…
6短編が収められた作品集。著者は日本人で2人目のノーベル文学賞受賞者なのだな。江藤淳氏の巻末の解説によると、「死者の奢り」は著者の文壇的最初の作品で、「飼育」では芥川賞を受賞したらしい。これらの作品を通じての一貫した主題は、”監禁…
6編の作品が集められた短編集。SF、ミステリー、ホラーといった多彩な内容だった。僕が面白かったのは、本書のタイトルにもなっている「アメリカの壁」と「幽霊屋敷」という作品かな。アメリカの壁は、ベトナム戦争後の物語である。アメリカが白…
著者の7つの短編が集められた本。高校生くらいの時に読んだことがあったが、再び読み返した。 レキシントンの幽霊---友人の古い屋敷で留守番をする主人公の不思議な体験 緑色の獣---椎の木の根元から突然現われた緑色の獣のかわいそうな運…
1995年1月に起こった出来事とつながりを持つ6つの短編が収録された本。高校生? の時に読んだ本書を読み返した。もう内容を忘れているからな。読んでみたら、概してなんとなくアダルトな印象を受けた。ジャンルは幻想小説なのだろうか? 僕には…
5つの作品が収められている短編集。オカルトチックな物語が多かった。作者は超自然的な現象にも関心があるのかなと思った。著者の他の作品をあまり読んだことがないのでよくは分からないが。僕は超自然的現象をあまり信じないけれども、興味はある…
著者の自伝的小説。1990年代の学生時代に三畳一間、家賃月1万2千円のワセダのアパート「野々村荘」で暮らした約11年間の物語だという。登場人物は、野々村荘の住人や探検部の部員たちなど変わった人ばかりだ。彼らのいろいろなエピソードが…
10編の話が収められた短編集。巻末の解説によると、これらは昭和32年から昭和39年の間に書かれたものらしい。長編作品の「砂の女」、「他人の顔」が発表された時期みたいだ。「使者」という短編は「人間そっくり」という作品の基になったよう…
装丁が気になって読んだ作品。今思えば、この表紙の写真は万灯なのかな。著者は「氷菓」シリーズを書いた人だという。アニメを見た友人から、氷菓は気に入ると思うと勧められたのを覚えている。それで、本著についてなのだが、これはおもしろいと感…
「結婚」をテーマにした8つのミステリ短編集。けっこう読みやすい。僕的には「怯える」という作品がハッピーエンドでよかった。すべてが悲しい誤解だったのだよ。巻末には著者の自註解説が載っていた。それによると、「憑かれる」という短編はわず…
雪に閉ざされた小地方都市で、疎外されたよそ者7人が”飢餓同盟”なる秘密結社を組織した。地熱発電の開発で力を持ち、絶対自由と一切の権力を否定するユートピアな世界をつくるというのだ。しかし彼らの計画は町長と土着のボスたち、既存の支配者…