Où les étoiles nés

マイケル・カニンガム (Rédigé par) / 南条 竹則 (Translation) Shueisha (Maison d’édition) 2006Le 1er octobre 2010 (Date de sortie) Couverture rigide (Format) 現代アメリカの実力派作家の作品だという本小説。 3章から成っていてニューヨークの過去現在未来が描かれている幽霊物語?スリラーSFとそれぞれのジャンルも多彩だどれも甲乙つけがたい… 本書は9.11以後の悩めるアメリカが生んだ物語らしい確かに読んでいると事件を想起させる場面が出てきてその影響を感じさせられた映画化もされるのかしら。 Aussi、何度も引用されるのはウォルト・ホイットマンというアメリカの幻視家詩人の詩「草の葉」という作品からの引用なのかな彼が書いていた詩は合衆国そのものと言ってもいいと本書に書かれていた僕は知らなかったのだが有名な人みたいだ

Gentile

カミュ (Rédigé par) / 窪田 啓作 (Translation) Shinchosha (Maison d’édition) / 新潮文庫 1963年7月2日 (Date de sortie) ペーパーバック (Format) なんとなくこの小説を読み返した通常の論理的な一貫性が失われている男ムルソーを主人公に不条理の認識を追求した作品だという読んでいると僕はムルソーに感情移入しちゃって彼がそんなにひどい人間だとは思えないのだけどな彼が自分の行為の結果について裁かれるのは仕方ないけどもこういうとき愛する存在がいたり優しさに触れた経験があるかどうかが僕は大事だと思っていて彼も愛や優しさを知っていたらよかったのにそうしたら物語は変わってきただろう本書の舞台はアルジェリアのアルジェというところらしい地中海ってやつですなアルジェの永遠の夏かよいですねぇ。 Le reste、巻末の解説に描かれていたがカミュは実存主義者ではなかったのだな

Les gens sourire

貫井 徳郎 (Rédigé par) Société d’affaires japonaise (Maison d’édition) / 実業之日本社文庫 2015年10月3日 (Date de sortie) Édition de poche (Format) ラストが印象的なミステリー小説理解不能な事件の真相を探る主人公がたどり着いた真実とは… 仁藤氏みたいな人が自分の周りにいたら確かにこわい。 Le reste、「三ツ沢氏はチキンだなぁすぐ警察に電話すればいいのに。。」と僕ははじめ思ったが一概にはそう言えないか三ツ沢氏には妻子がいるのだ二の足を踏んでしまったのも分かる。 Selon le commentaire、著者は社会的なテーマに切り込むミステリー作品を書いているみたいだ人はわかりやすいストーリーを聞いて安心するというのはそうかもしれないなそして現代社会における人間関係の変容か考え出すと難しいいろいろと考えられているのだな

Attaque de boulangerie nouvelle version

村上 春樹 (Rédigé par) Bungeishunju (Maison d’édition) / 文春文庫 2011年3月10日 (Date de sortie) Édition de poche (Format) 6篇の作品が収録された短編集全体的にリアルなのかリアルじゃないのかよく分からない幻想的な感じそしてアダルト的描写が多い気がする僕がおもしろかったのは表題作かな本書に収められている「ねじまき鳥と火曜日の女たち」という作品は「ねじまき鳥クロニクル」の原型となった作品なのだな読んでいるうちに昔の記憶がおぼろげながらよみがえってきた高校生の時にねじまき鳥クロニクルを読んだが詳しい内容はもう覚えていないな~

Tout va à F

森 博嗣 (Rédigé par)Kodansha Ltd., Tokyo (Maison d’édition) / 講談社文庫1998年12月11日 (Date de sortie)Édition de poche (Format) 孤島の密室を舞台にしたミステリー小説気になってこの著者の作品を読んでみた本書は犀川創平と西之園萌絵が活躍するシリーズの第一作でこのシリーズは全十作らしい。Aussi、その他にも多くの作品を執筆しているみたいだな著者が工学部の先生ということで理系な感じの小説だったコンピューターとかロボットプログラム音声認識VRウイルスなどの要素が登場していたもともと本作は1996年に刊行されたそうで時代設定は1994年だとか僕の知識が浅いだけかもしれないが、20年以上前の事なのに内容が新しいなぁと思い楽しく読んだラストを読むと分かったがあの人物は再び登場しそうだな。 En parlant de cela、プログラミングで整数型を意味するIntegerはインティジャ(インテジャー?)っていうんだな僕はずっとインタゲーだと思っていた

Chasser la bête fantôme Mbembe

Hideyuki Takano (Rédigé par) Shueisha (Maison d’édition) / 集英社文庫 2003年1月22日 (Date de sortie) Kindle Edition (Format) アフリカのコンゴテレ湖に生息するといわれるUMAモケーレ・ムベンベモケーレ・ムベンベとは「虹とともに現れるもの」という意味らしい本書は筆者たち探検部メンバーのムベンベ捜索探検記だジャングルの中で1ヶ月以上暮らしたわけで食料が尽きかけたりマラリアや虫に苦しんだりと大変だったみたい探検部はすごいものだなぁ僕は学生の頃こんな部があるとは考えもしなかったな

Parler de Fireside maître Shinpen hut

工藤 隆雄 (Rédigé par) Yamato Keiyasha (Maison d’édition) 2016年10月14日 (Date de sortie) Couverture rigide (Format) 著者が丹念に拾い集めたという各地の山小屋の主人たちの話34編が収められた本山で暮らす人から見ると地上は「下界」と呼ばれるのだな~ 山小屋の思い出自然、Personnes、動物についてなどいろいろな話が載っていたどれもハートウォーミングだったりおもしろかったりして僕は夢中で読んだ。 34みな興味深い話が収録されているから本書はすごい僕の父の知り合いの方の話も記されていたようで偶然だなぁと思った。 Le reste、歩荷(ボッカ)という言葉を今回初めて知った山小屋などに荷揚げをすることだというときには100キロを超える荷物を運ぶこともあるそうで、étonné。

Mystère de montagne 2

田中 康弘 (Rédigé par) Yamato Keiyasha (Maison d’édition) 2017年1月19日 (Date de sortie) Kindle Edition (Format) ベストセラーだという「山怪 山人が語る不思議な話」の続編今回は東北から甲信北陸近畿(奈良県)中国四国地方まで新たに取材を敢行し山里の興味深い体験談を拾い集めたみたい僕が印象的だったのは「秋山郷の謎の火」「森の大笑い」「山の中で聞こえる音は」「幻の巨大石塔」「天に昇る煙」「ヤマミサキ」などかな「山の中で聞こえる音は」で語られた空を覆った雲に轟音が反射して跳ね返るという話はほおと思った。 Le reste、火の玉やリングワンデリングという現象は日本各地の山であるようだ火の玉はリンが出て燃えているのが原因だという話を聞いたことがあるそれとも本当に狐が化かしているのかなぁ? そういえば杣人(そまびと)という言葉を今回初めて知ったな木に関する不思議な話も多いみたい

Homme dans l’obscurité

ポール・オースター (Rédigé par) / 柴田 元幸 (Translation) Shinchosha (Maison d’édition) 2014年5月30日 (Date de sortie) Couverture rigide (Format) 著者が9・11を初めて小説の大きな要素として描いた作品みたい巻末の訳者あとがきを読むと著者はニューヨークのブルックリン在住ということで事件から受けた衝撃が大きかったことが想像できる僕は知らなかったがその後のアメリカでは多くの作家が9・11を感じさせる作品を発表しているのだな本書の内容は次のような感じある男が目を覚ますとそこは9・11が起きなかった21世紀のアメリカ代わりにアメリカ本土で内戦が起きているという… 現実と虚構が混ざりあっていく様を感じた。 autre、小津安二郎監督の東京物語について述べられたり物語の物語が存在したり主人公の祖父と孫娘の間で家族の秘密が語られたりする(実のところ僕は東京物語を見たことがない) そして最後に明らかになる悲劇は、9・11当時のアメリカの政権に対する作者の怒りが表されているのだろうかでも政治的な主張を込めるだけでなく作品として全体的にバランスよく昇華されているところがこの著者らしさなのかなと思ったまぁ訳者あとがきを読めば僕の書いたようなことはうまくまとめられているわけで訳者の人もすごい

Oui je vois、Vous n’êtes pas ici plus ?

城山 三郎 (Rédigé par) Shinchosha (Maison d’édition) 2008年1月24日 (Date de sortie) Kindle Edition (Format) 永眠した最愛の妻との思い出を書き遺した著者の手記全体を通して妻への愛情が伝わってきた僕は16章と最後の20章が特に心に響いた人間の長い歴史の中で永遠の別れは何回も繰り返されてきたことであると思うが実際に当事者になったときの悲しみの深さは計り知れないのだろうな科学や医学の進歩によって病気老いが克服されるといいのに

Fierté de l’élevage et les morts

大江 健三郎 (Rédigé par) Shinchosha (Maison d’édition) / 新潮文庫 1959年9月29日 (Date de sortie) Édition de poche (Format) 6短編が収められた作品集著者は日本人で2人目のノーベル文学賞受賞者なのだな江藤淳氏の巻末の解説によると「死者の奢り」は著者の文壇的最初の作品で「飼育」では芥川賞を受賞したらしいこれらの作品を通じての一貫した主題は”監禁されている状態閉ざされた壁のなかに生きる状態を考えること”であったという本書に登場する死体処理室療養所外国兵という要素はそのような状態を表していたのだろうか死者の奢りは死体洗いのアルバイトという噂のもとになったという話をどこかで見たことがある実際のところこの仕事は存在しないんだっけかということは著者は自らの想像力でリアリティがある作品を構築したわけで作者の想像力の豊かさを僕は本書から感じたなこの前読んだ本によると筆者は寓意や象徴性を織り込んだ幻想的なイメージをリアルな描写の中に挿入するという独特な手法を持っているみたいまた解説には大江氏の文体が論理的な骨格と動的なうねりをもつ新しいものだとも書かれていたそう言われればたしかにそういうものかという気がする論理的でないと作品がリアルっぽくないだろうし波のようなうねりも文章から感じるような~

Sartre

ドナルド・D. パルマー (Rédigé par) / 澤田 直 (Translation) 筑摩書房 (Maison d’édition) / ちくま学芸文庫 2003年10月 (Date de sortie) Édition de poche (Format) 20世紀の最も有名な哲学者ジャン=ポール・サルトルについての入門書サルトルは実存主義という言葉を作ったことで有名なのかないろいろな本を読んでいると「実存」というキーワードが時折登場してくるのでこれは大事なのだろうと思い本書を手に取ったわけです本書では「嘔吐」「存在と無」「弁証法的理性批判」などサルトルの著作物について説明されていたが難しかったので僕はパラパラと読んだw 読みやすいようにイラストがたくさん描かれてはいたが… 実存主義とは「実存は本質に先立つ」ということらしい人間を本質から考えるのではなく現在に投げ出され存在してしまっているという個々の実存の事実から捉える思想か自由である人間にとって孤独や不安はつきものでありその中で選択し創造していこうということみたい

C'est pas le fait de le faire. – Fiction de l’Université Waseda

三田 誠広 (Rédigé par) Shueisha (Maison d’édition) / 集英社文庫 2000年6月25日 (Date de sortie) Kindle Edition (Format) ワセダ大学小説教室シリーズの第3弾ようやく全部読んだ本書が完結編らしい小説を書く上で日本文学史から学ぶべきさまざまな知識のエッセンスが凝縮された本とのこと僕は日本文学をあまり読んでこなかったのでこの本はためになった戦前戦後派第三の新人内向の世代戦後生まれ世代などいろいろレジェンドな作家がいるのだなそれぞれの作家の代表的な作品と作風背景が手軽に分かったような気がする前著前々著でも著者が述べていたが小説を書く際の大事な考えは「切実さ」と「対立」ということみたいなるほどな僕は本好きだが何かの本に書かれていたようにただ読んでばかりではインプットばかりでつまらない気もする何かしら創造したいものだ