Pibilog

Une variété de tous les jours

N ° 4 interglaciaires

N ° 4 interglaciaires

Kobo Abe (Rédigé par)
Shinchosha (Maison d’édition) / Shincho Bunko
1970年11月27日 (Date de sortie)
Édition de poche (Format)

SF小説らしい
書かれたのは1959年とのこと
予言機械というものができてとある男の未来を全て予言させようとする
ところが男が事件に巻き込まれて…という話
突然水棲哺乳動物について語られた時はびっくりしたがタイトルの意味と結びついていたんだな
間氷期とは気候が温暖な時期のことを言うみたい

著者は日常的連続感から断絶して現れる未来について描きたかったようだ
未来とは断絶の向こうに「もの」のように現れたひとつの未来社会にほかならないのだとのこと
本来的に残酷なものであり現代の我々がユートピアとか地獄だとかと言って未来を裁くことはできないという
逆に未来が現在を裁くものととらえたらしい
そうならば未来を変えようとするよりも未来にいかに順応するべきかを考えたほうがいいのかもしれない
主人公が抵抗して奮闘して未来を変えるという話はよくあるけど本書では未来が主人公を押し潰してしまった
ひとつの日常的連続感の死だという
未来には何が起こるか分からないから僕も日常にまどろんでいてはいけないのかもなと思った

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