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Une variété de tous les jours

Murs américains

Murs américains

小松 左京 (Rédigé par)
Bungeishunju (Maison d’édition) / Bunshun Bunko
1982年5月25日 (Date de sortie)
Kindle Edition (Format)

6編の作品が集められた短編集
SF、Mystère、ホラーといった多彩な内容だった
僕が面白かったのは本書のタイトルにもなっている「アメリカの壁」と「幽霊屋敷」という作品かな

アメリカの壁はベトナム戦争後の物語である
アメリカが白い霧の壁に完全に覆われ外部との接触が一切不可能になるというSF作品だ
「アメリカはたった一国でも生きのびるだろう…」
国内で囁かれる静かなスローガン
アメリカに閉じ込められた日本人の主人公は状況を不審に思い調査を始める…
2017年にトランプ大統領が誕生したことで本作が再び注目を浴びたという
確かに壁というキーワードが登場するしトランプ大統領が標榜するアメリカ第一主義を予見していたかのような内容だった
アメリカが内向き志向になることで却って超大国アメリカの世界に及ぼす影響の大きさというものを感じたな

幽霊屋敷は巻末の解説によると著者お得意の消失ものだという
山登りの最中突如として神隠しのように消えてしまった大学生
その謎を探偵が探っていく
途中けっこうこわかった

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