村上 春樹 (Rédigé par)
Bungeishunju (Maison d’édition) / Bunshun Bunko
1999Le 1er octobre 2010 (Date de sortie)
Édition de poche (Format)
著者の7つの短編が集められた本。
高校生くらいの時に読んだことがあったが、再び読み返した。
- Fantôme de Lexington—友人の古い屋敷で留守番をする主人公の不思議な体験
- 緑色の獣—椎の木の根元から突然現われた緑色の獣のかわいそうな運命
- 沈黙—ハードな中高生時代を送った大沢さんの回想
- 氷男—氷男と結婚した女性の話
- トニー滝谷—トニー滝谷の孤独な人生の話
- 七番目の男—七番目の男が語る、恐怖より怖いものとは…
- めくらやなぎと、眠る女—病院に行くいとこに付き添った主人公が8年前を追想する
どの作品もふと考えさせられるような読後感でおもしろかったな。
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- Murs américains 小松 左京 (Rédigé par) Bungeishunju (Maison d’édition) / 文春文庫 1982年5月25日 (Date de sortie) Kindle Edition (Format) 6編の作品が集められた短編集。 SF、Mystère、ホラーといった多彩な内容だった。 僕が面白かったのは、本書のタイトルにもなっている「アメリカの壁」と「幽霊屋敷」という作品かな。 アメリカの壁は、ベトナム戦争後の物語である。 アメリカが白い霧の壁に完全に覆われ、外部との接触が一切不可能になるというSF作品だ。 「アメリカはたった一国でも生きのびるだろう…」 国内で囁かれる静かなスローガン。 アメリカに閉じ込められた日本人の主人公は、状況を不審に思い調査を始める… 2017年にトランプ大統領が誕生したことで、本作が再び注目を浴びたという。 確かに、壁というキーワードが登場するし、トランプ大統領が標榜するアメリカ第一主義を予見していたかのような内容だった。 アメリカが内向き志向になることで、却って超大国アメリカの世界に及ぼす影響の大きさというものを感じたな。 幽霊屋敷は、巻末の解説によると、著者お得意の消失ものだという。 山登りの最中、突如として神隠しのように消えてしまった大学生。 その謎を探偵が探っていく。 途中、けっこうこわかった。
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