木原 善彦 (Rédigé par)
Heibonsha (Maison d’édition) / 平凡社新書
2006年2月11日 (Date de sortie)
Nouveau livre (Format)
UFOと宇宙人についての神話をポストモダンのアメリカ社会=現代社会という視点から読み解いた本。
僕はこの本けっこう好きなのです。
大澤真幸氏の著作やいろいろな思想家の考えなどが出てくる。
ボードリヤールという人のシミュラークル、ハイパーリアルの考えとか。
大文字の他者、小文字の他者、他者の他者の話とか。
本書を読んで、UFO、エイリアン神話はポストモダンな社会状況から読み解けるのかなと思った。
僕はX-ファイルファンでエイリアン神話に関心はあり、テレビの宇宙人番組も見たりしていた。
今となってはこの神話を信じていないが、マジェスティック12とかダルシーの大虐殺とかよく考えるよなぁ。
偽造文書や偽造フィルムの複雑な相互参照により、ハイパーリアルなシミュレーション空間ができあがったということみたいだ。
1995年以降のポストUFO神話とされるものには僕はおもしろさを感じない。
このいわゆる不可能性の時代、動物の時代、現実の時代には、筆者によると、複数の現実が存在しその中の一つに神話の核があるのではという。
そして神話の核にあるものは現実であるらしい。
いろんなむずかしい思想があるものだ。
これからの時代はどのような新しい神話が生まれてくるのかね~
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