吉田 悠軌 (Rédigé par)
イカロス出版 (Maison d’édition) / イカロスのこわい本
2016年6月17日 (Date de sortie)
Couverture rigide (Format)
東京23区それぞれの怪談を集めた本。
著者が言うには怪異と「水の記憶」には関係があるらしく、東京の水について注目しながら怪談現場や歴史資料を探っていったという。
江戸時代とか昭和のいろいろな事件が載っていたりして、僕は知らないことが多かった。
本書を読んで、東京はなんとなく怖いなと思った。
江戸から続く歴史の重みを感じるし、人が多くてそれだけ事件が多いからな。
怪談にリアリティを感じる。
Puits、僕のただの食わず嫌いで住めば都なのかもしれないが。
東京で人に優しくしてもらったり、楽しかった思い出もいろいろあるからなぁ。
この間読んだ本D’après、怪談の多くは幻覚、幻聴で説明できるという。
そう言われると不安も和らぐ。
現代科学はすばらしいものだ。
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