
笠原 嘉 (編さん), 山田 和夫 (編さん)
弘文堂 (Maison d’édition)
1981janv. (Date de sortie)
Couverture rigide (Format)
大学生や大学院生の不安や葛藤、精神面の問題について書かれた本。
古い本だが、おもしろかった。
特に第1章「キャンパスの現在」が勉強になった。
今も昔も大学で学生が抱える悩みには共通のものがあるみたいだ。
僕の学生時代もこういうことを考えていたなぁとか思い出しながら読んでいった。
何か困った時は、保健センターとか学生相談室といった場を有効に利用して、相談してみればいいんだな~
僕は学生時代、一人で悩むことが多かったからよくなかっただろう。
フロイトやE・H・エリクソンは長期のモラトリアムを経て自己を確立したという。
僕も自分のことをがんばらねば…
et、問題がある学生には、親子関係の病理というのもあるみたいだ。
男子学生では父拒否、母癒着、女子学生では母拒否のゆがみというものがあるらしい。
なるほどな~
問題のある家庭は多く、子どもたちは皆葛藤しているんだな。
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