貫井 徳郎 (Rédigé par)
朝日新聞出版 (Maison d’édition) / 朝日文庫
2011年11月4日 (Date de sortie)
Édition de poche (Format)
ミステリー小説。
一般市民の小さなモラルなき行為が積み重なって「殺人」が起きる…
登場人物にちょっと性格悪い人が多くないか?とも思ったが、このくらいの行為をする人たちは現実社会にもいるだろうな。
人間のエゴイズムかー
社会倫理を大事にしないといけないね。
後半で、主人公の加山がホームページを作ってメールを受け取る場面が僕は印象に残った。
批判的な意見に落ち込む気持ちは分かる…
世間のマジョリティの意見が自分の意見と違う場合はさらに大変だろう。
同情してくれる人がいれば喜び、批判的なメールならば落ち込む。感情は一日のうちに何度も上昇と下降を繰り返し、その振れ幅の広さ故に徐々に脆くなっているのが感じられた。
(p.568)
最近はインターネット社会だからダイレクトに人の反応が返ってくる。
自分に合った距離感を見つけてインターネットと付き合わないと疲れちゃうよな。
Puits、意外と優しい人が多かったりするんじゃないかと僕は思っているが。
Dernière、岬での青い海と夕日の情景がせつない。
この作者の本を僕は初めて読んだのだが、他の作品も読んでみようかな。
本書がけっこう分厚かったので最初は読むのが大変かな~と思ったのだが、読みやすくておもしろかった。
最近の僕は厚くて長い本を読もうとチャレンジする気持ちがなくなってきて、困ったものだ。
本書については、後半は夢中になって一気に読みました。
久々に夜更かししてしまったな。
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