Pibilog

Une variété de tous les jours

L’attrape-cœurs

L’attrape-cœurs (白水Uブックス)

J.D.サリンジャー (Rédigé par) / 野崎 孝 (Translation)
Shiramizu Sha (Maison d’édition) / 白水Uブックス
1984年5月20日 (Date de sortie)
Nouveau livre (Format)

Romans célèbres。
僕が読んだのは結構前だが覚えてる場面はいろいろある
ストーリーは日本でいうところの高校を放校になった主人公のホールデンが街をぶらぶらしたりする

僕が好きなシーンは2つあるけどどちらも主人公の妹のフィービーが出てくるところです
1つめは家にこっそり帰った主人公が妹の前で突然泣き出すシーン

フィービーは僕の首に腕をまわすし僕もまた彼女の身体に腕をまわしてたんだけどやはり僕は長いこと泣きやむことができなかった
(中略)
いやあ、La pauvre、フィービーの奴をすっかりおびえさせちまってね
(p.279-280)

主人公を懸命になだめようとする妹のフィービーに母性を感じますね
ホールデンもいろいろ辛かったんだろう
人生が空回りしてるような印象を受けました
久しぶりに妹に会って泣くことを我慢することができなかったのかな…

2つめはホールデンが回転木馬に乗ったフィービーを見てると雨が急に降りだすシーン

フィービーがぐるぐる回りつづけてるのを見ながら突然とても幸福な気持になったんだ
(中略)
Simplement、フィービーがブルーのオーバーやなんかを着てぐるぐるぐるぐる回りつづけてる姿が無性にきれいに見えただけだ
(p.330)

どしゃ降りの雨に濡れながらフィービーを見ていたホールデンは突然幸福な気持ちになる
僕のなかでは印象的なシーンです
読んでると情景が浮かんできますね
人付き合いがうまくいかないホールデンが妹のフィービーには愛情を持っていることが感じられるような
無垢なフィービーを見て一瞬自身の感情が呼び起されたのかな

ホールデンは最後病院に入院してるみたいだけどそれからの人生をがんばってもらいたいものだ
彼が社会にうまく馴染めないのは思春期特有のものなのかそれとも病気によるものなのかは分からないが生きてればだんだん良くなっていくんじゃないかなと僕は思う

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