宝島社 (Maison d’édition) / TJMOOK
2016年8月6日 (Date de sortie)
大型本 (Format)
海外ドラマのX-ファイルについての本。
「X-ファイル2016」という全6話の新作ドラマが最近制作され、復活したのが記憶に新しい。
僕はX-ファイルシリーズが好きなのでこの本を読んでみた。
登場人物紹介とかミソロジー(神話)のまとめ、全エピソード紹介のコーナーはおもしろかった。
僕も昔の記憶がよみがえってくるようだった。
あとは著名人や関係者が選ぶ私の神回というコーナーもあった。
SEASON1の第13話「海の彼方に」を選んだ人がけっこういたなという印象だ。
僕はもはやよく覚えていないのだが、スカリーのお父さんが急死するという話だったみたい。
僕が個人的に面白かったエピソードはどれかと聞かれたら、覚えているのは、
- SEASON3 第20話「執筆」
- SEASON4 第7話「紫煙」
- SEASON6 第14話「月曜の朝」
- SEASON7 第11話「存在と時間Part2」
とかかな。
「執筆」はメンインブラックや着ぐるみ宇宙人と地底星人が登場する回だ。
着ぐるみ宇宙人の「これは夢だ。」みたいな台詞は覚えてる。
「紫煙」はシガレット・スモーキング・マンの過去話だ。
C.S.Mの自伝的小説をもとにストーリーが進むが、フロハイキの語る話がおもしろかった気がする。
「月曜の朝」はタイムループもの。
モルダーのベッドはウォーターベッドなんだよな。
「存在と時間Part2」ではサマンサの消息の謎に終止符が打たれる。
「これで自由だ」みたいなことを言う、最後のモルダーのセリフが印象的だった。
実のところ、僕はX-ファイルを全話見てはいない。
過去のエピソードで記憶があいまいなものも多いし。
またそのうち見てみようかしら。
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