息子を東大文一へ合格させるという計画遂行のため、全てを捧げる妻の千枝。そしてそれに付き合わされる夫。教育ママもここまで徹底的だとすごい。本書はフィクションなので過剰に描かれているが、こういう母親は実際にいそうだから困る。この本は1…
Une variété de tous les jours
息子を東大文一へ合格させるという計画遂行のため、全てを捧げる妻の千枝。そしてそれに付き合わされる夫。教育ママもここまで徹底的だとすごい。本書はフィクションなので過剰に描かれているが、こういう母親は実際にいそうだから困る。この本は1…
Vieux、ドラマ化もされた小説。原作はドラマ版とは設定が異なるみたいだ。冴えない転校生をプロデュースして人気者にすることになった主人公。その試みは成功するが、主人公はある事件をきっかけに友人からの信用をなくしていく…高校生の人間関係は難…
田舎から大学に上京した主人公が学園紛争に巻き込まれていくという青春小説。僕的にはおもしろかったな。緊張感もあって、一気に読んだ。しかし当時の学生運動というものはこわかったんだなぁ。今の時代は平和でよかった…主人公は自分とは何かとい…
青春文学だという。僕はこの小説を寡聞にして知らなかったのだが、どことなくJ.D.サリンジャーの「ライ麦畑でつかまえて」を彷彿とさせるなぁと思った。主人公の語り口調がなんかホールデンっぽかった。ストーリーは都立日比谷高校に通う高校3…
ミステリー小説。一般市民の小さなモラルなき行為が積み重なって「殺人」が起きる…登場人物にちょっと性格悪い人が多くないか?とも思ったが、このくらいの行為をする人たちは現実社会にもいるだろうな。人間のエゴイズムかー社会倫理を大事にしな…
有名なサイコサスペンス小説。この3部作は僕も昔読んだし、映画も見た。かなり怖いけどな。最近また読みたくなってこの新訳版を買った。本書は3部作の中では一番最初の物語だ。映画のキャッチコピーは「《悪の根源》を知る為には その原点に戻ら…
Romans célèbres。巻末の解説によると、作者の精神的な自叙伝であるという。作者は本書を書き上げたのち、39歳くらいで亡くなったらしい。僕は何気に本書を初めて読んだ。こういうストーリーだったとは知らなかった。主人公の人生はなんとも悲しい。主…
映画「スリーピー・ホロウ」の原作となった本。本書は32編の物語とエッセイが収められた「スケッチ・ブック」という本の一編らしい。青空文庫となっていて、無料で読めるみたいだ。底本は新潮社の新潮文庫から発売された「スケッチ・ブック」との…
11篇の短編が収められている本。作者は31歳で夭折したらしい。僕は初めてこの作者の本を読んだが、文章は綺麗な表現で心を打たれるなと思った。特に印象深かったのは表題作の「檸檬」、「冬の日」、それと「ある心の風景」、「冬の蠅」とかかな…
« Village du bonheur »、« Tenro »、Une œuvre qui contient trois nouvelles appelées « Chapeau de Paille »。Dans « Village du bonheur »、Je l’ai lu en pensant que le personnage principal, Keiko, n’avait pas à détester autant son mari Nobuyuki.。Toutefois,、みつ子と信之がそんな関係だったと…
突然宇宙人であるという意識に目覚めたある一家を描いたSF小説。最近映画化されたらしい。2017年5月26日公開だってお。僕も雑誌の映画紹介記事でこの作品を知った口である。L’histoire est、地球を救おうとする宇宙人(?)家族についてだ。他にも…
2つの短編「外套」と「鼻」が収録されている文庫本。「外套」は万年九等官の下級官吏で、写字を己の職務としているアカーキイ・アカーキエヴィッチについての物語だ。彼が自分の外套を新調しようとしたところ、空虚だった彼の人生に突然大嵐のよう…
6つのエピソードからなる連作短編集らしい。僕が興味深く読んだのは「ねぇ、卵の殻が付いている」という短編だ。保健室登校をする2人の中学生の女子、ナツとサエがいた。保健室のベッドで寝転んだり、課題の勉強をしたりする2人。Un jour、サエが…