3編の連作エッセイ。巻末の解説によるとエッセイというより論文?本書のテーマは国家と現代の平和、正統と異端についてから始まる。そして、定まった土地で農耕をする定着民と定着を拒んだ遊牧民に関して、人間の歴史が語られる。最後の表題作は都…
日常の色々
3編の連作エッセイ。巻末の解説によるとエッセイというより論文?本書のテーマは国家と現代の平和、正統と異端についてから始まる。そして、定まった土地で農耕をする定着民と定着を拒んだ遊牧民に関して、人間の歴史が語られる。最後の表題作は都…
1960-1961年の半年間、留学生としてアメリカテネシー州のナッシュヴィルで過ごした作家の手記。本書では日々の生活の様子が読みやすく描かれている。アメリカは広大で、気候も厳しいみたい。ナッシュヴィルはアメリカ南部と北部の境に位置…
15編が収録されたエッセイ集。著者の知り合いの多さ、読書家である様子が伝わってくる。僕が特に興味をひかれたのは「君だけがしっている」と「赤や緑や青や黄や」かな。前者では献辞についての話が書かれていた。献辞とは本の冒頭によく書かれて…
ニュージャーナリズムの旗手であるという著者の15編のエッセイが収められた本。本書は講談社エッセイ賞を受賞したらしい。ニュージャーナリズムという言葉はどこかで聞いたことがあると思ったら、この間読んだトルーマン・カポーティの作品のあと…
著者が丹念に拾い集めたという、各地の山小屋の主人たちの話34編が収められた本。山で暮らす人から見ると、地上は「下界」と呼ばれるのだな~山小屋の思い出、自然、人、動物についてなどいろいろな話が載っていた。どれもハートウォーミングだっ…
永眠した最愛の妻との思い出を書き遺した著者の手記。全体を通して妻への愛情が伝わってきた。僕は16章と最後の20章が特に心に響いた。人間の長い歴史の中で、永遠の別れは何回も繰り返されてきたことであると思うが、実際に当事者になったとき…
哲学・倫理学を専攻とする大学教授の著者の8冊目のエッセイ集。もともとは「噛みきれない想い」というタイトルで発売された単行本の文庫版だ。いろいろなテーマについての著者の想いがおさめられている。僕がなるほどと思ったのは、教養についての…
2003年のベストセラーだという本。今頃読んだのでなんとなくためになったことをまとめておく。 自分が知りたくないことについては自主的に情報を遮断してしまっている人間 知識と常識は違う 人間の脳は要は計算機 人によって入力に対する出…
芸人のオードリーの若林さんが書いたエッセイ。とんがっていたというか、自意識が強かった若林さんがテレビに出るようになって、社会や社会人と接して感じた違和感や、それにどう折り合いをつけていったかが書かれている。昔読んだこの本と同じよう…