沢木 耕太郎 (Escrito por)
Shinchosha (Casa editorial de) / Shincho Bunko
1994年4月30日 (Fecha de lanzamiento)
Versión Kindle (Formato)
著者の旅も完結?の第6巻。
今回はイタリア、モナコ、Francia、スペイン、ポルトガル、イギリスを旅する。
イタリアのローマ、フィレンツェ、ピサ、ジェノヴァ、フランスのニース、マルセーユ、パリ、スペインの、バルセロナ、バレンシア、マドリード、ポルトガルのエルヴァス、リスボン、サグレス、そしてイギリスのロンドン…
モナコでは苦い経験もしたみたいだが、イギリスまで無事たどり着けたし結果オーライだな。
El resto、海外で出会う日本人に同族嫌悪感を抱いてしまう気持ちはなんとなく分かる。
著者は、彼らを鏡として貧乏旅行する自分の姿を見てしまうからだと述べていた。
僕的にはちょっと考えが違うのだけれども、異国の地で、自分は自分の旅は特別なものだという感覚があると思うのだ。
それが同国人の観光客に会うことで、実は自身も旅もよくある普通のものに過ぎないということに気づくからかもしれない。
本書ではタイのバンコクに駐在する日本人夫妻の主人の話が、著者の印象に残ったこととして紹介されていた。
「しかし、外国というのは分からないですね」
(中略)
「ほんとにわかっているのは、わからないということだけかもしれないな」
(第十七章、El número de páginas es desconocido para el libro electrónico)
中途半端な知識でわかった気になるのは危険なのかもしれない。
なるほど…
6巻まで読んでみて僕も旅行記を書いてみたくなった。
気の向くまま旅をしてそれが本になったら最高だ。
そんな簡単なものではないかw
旅行中取材メモをとるのが大変そうである。
著者は初志貫徹、バスでの旅にこだわったところがやはりすごいのだろう。
Artículos relacionados
- 深夜特急〈3〉インド・ネパール 沢木 耕太郎 (Escrito por) Shinchosha (Casa editorial de) / 新潮文庫 1994年3月31日 (Fecha de lanzamiento) Versión Kindle (Formato) 第3巻はインド、ネパール編だ。 カルカッタ、ブッダガヤ、カトマンズ、ベナレス、カジュラホ、デリーと筆者の旅が続く。 著者的に、インドのカルカッタはこれまで訪れた町と違う独特の雰囲気があったようだ。 ネパールのカトマンズはヒッピーたちが多く集まって来る町らしい。 ベナレスではガンジス河で死を見つめた著者。 そんな中、ベナレスを出発して著者は病気にかかってしまった。 異国の地で体調を崩すと不安になるだろうな。 深い眠りに落ちていった著者はどうなるのか? 容態が気になるところで本巻は終わったのであった。 僕が印象的だったのはヒッピーの雑談に対する著者の感想だ。 一方が食事をおごってもらったと言うと、一方は釣り銭をごまかされたと言う。たったそれだけのことでその国と人を決めつけてしまうのです。 (第八章、電子書籍のためページ数不明) 前巻の第2巻を読んだ時も思ったが、人は自分の体験を信じすぎてしまうということだろう。 少しだけの体験から導かれた信念は危険だなぁ。 ちょっと旅行しただけでその国の全てが分かるわけではないし… 私たちの認知機能は誤りを起こしやすいので気をつけないといけないと思った。 El resto、海外の旅行者の方を見かけたら僕も親切にしようと最近よく思う。 東京オリンピックもあるし。 まずは語学力が必要か。
- Expreso nocturno (5) Turquía, Grecia, Mediterráneo 沢木 耕太郎 (Escrito por) Shinchosha (Casa editorial de) / 新潮文庫 1994年4月30日 (Fecha de lanzamiento) Versión Kindle (Formato) Turquía、ギリシャ、地中海が舞台の第5巻。 アジアから中東を通ってヨーロッパへ。 著者の旅も終わりが近づいてきた。 イランのテヘランに着いた著者はバスでトルコのエルズルムへと向かう。 そしてトラブゾン、アンカラ、イスタンブールを通過した。 僕がおもしろかったのはトラブゾンの老人が言う「フニャラ、フニャフニャ」という言葉かな。 アンカラでは著者の旅の目的が果たされる。 イスタンブールの熊連れの男にはヒヤッとさせられた。 マカオでのカジノの時も思ったが、著者は機転が利くものだ。 その後、ギリシャに入国し、テサロニキ、アテネを経由してペロポネソス半島にたどり着いた筆者。 ミケーネ、スパルタ、ミストラ、オリンピア、パトラス… 世界史、地理がよく分からない僕にはなじみのない地名だが、いいところみたいだな。 Última、第15章では地中海のアドリア海を通り船でイタリアへ進んで行くのだった。 本シリーズをここまで読んできて、海外での値段交渉は大変だと思った。 旅行者には現地の相場が分からないので。 高い値段をふっかけられることもあるし。 駆け引きが苦手な僕だったら言い値で支払ってしまうだろうか、それとも海外だと気が大きくなって値切りだすのだろうか。 どっちだろう。
- 深夜特急〈2〉マレー半島・シンガポール 沢木 耕太郎 (Escrito por) Shinchosha (Casa editorial de) / 新潮文庫 1994年2月28日 (Fecha de lanzamiento) Versión Kindle (Formato) ノンフィクション作家である著者がユーラシア大陸を旅する本の第2巻。 今回はタイ、マレーシア、シンガポールを旅する。 バンコク、ペナン、クアラルンプールを経てシンガポールへ。 sin embargo、著者は前作で訪れた香港が相当気に入ったらしく、タイ、マレーシア、シンガポールを心から楽しむことができない。 そして本書の最後に、香港の幻影ばかり追い求めていたことを後悔するのだった。 郷に入っては郷に従えというし、それぞれの国で柔軟に適応しないといけないな。 各国で心穏やかになるエピソードが多数あったというのに、ささいな印象と先入観で自分に合う合わないを決めてしまうのはもったいないと僕は思った。 それにしても著者はアダルト関係に手を出さないのはえらい。 El resto、海外各地に日本企業が進出しているのだな。 日本の企業戦士たちは異国の地でがんばっているなぁ。 Pero、それが現地では搾取と捉えられている面もあるらしい。 ビジネスにも心通わせるものが必要なのだと思った。