津村 節子 (Escrito por)
Shinchosha (Casa editorial de) / Shincho Bunko
1992年6月1日 (Fecha de lanzamiento)
Versión Kindle (Formato)
「幸福村」、「天櫓(てんろ)」、「麦藁帽子」という中編3作が収録されている作品。
「幸福村」では、僕は主人公の景子が夫の信之のことをそんなに嫌悪しなくてもいいのになぁと思いながら読んでいった。
sin embargo、みつ子と信之がそんな関係だったとは!
流石にそれはちょっと引くかw
それならば、景子の行動もむべなるかな…
「天櫓」は死化粧師に弟子入りをした女性の物語だ。
死化粧師という職業が世の中にはあるんだな。
死化粧をする描写のところは、僕はけっこう引き込まれて読んだ。
それにしても天櫓とはどういう意味なんだろう?
「麦藁帽子」は老夫婦の物語。
急逝した息子には実は子どもがいて…という話。
ラストの夏の情景が僕は好きだ。
工場の白い滝のようなそうめんと、湧きたつ蝉の声…
なかなかいいね。
全体的にこの作者は女性の感情を描写するのが上手だなぁという印象だった。
女性の小説家ならではかもしれないな。
あと作家の人は小説を書くためにいろいろ取材をしたり、旅行したりもしているみたいだ。
しかし本書では、登場する男性が浮気していたり愛人を作っていたりする率が少し高いのではという印象を僕は持った。
Artículos relacionados
- Medianoche expresa [6] el sur de Europa en Londres. 沢木 耕太郎 (Escrito por) Shinchosha (Casa editorial de) / 新潮文庫 1994年4月30日 (Fecha de lanzamiento) Versión Kindle (Formato) 著者の旅も完結?の第6巻。 今回はイタリア、モナコ、Francia、スペイン、ポルトガル、イギリスを旅する。 イタリアのローマ、フィレンツェ、ピサ、ジェノヴァ、フランスのニース、マルセーユ、パリ、スペインの、バルセロナ、バレンシア、マドリード、ポルトガルのエルヴァス、リスボン、サグレス、そしてイギリスのロンドン… モナコでは苦い経験もしたみたいだが、イギリスまで無事たどり着けたし結果オーライだな。 El resto、海外で出会う日本人に同族嫌悪感を抱いてしまう気持ちはなんとなく分かる。 著者は、彼らを鏡として貧乏旅行する自分の姿を見てしまうからだと述べていた。 僕的にはちょっと考えが違うのだけれども、異国の地で、自分は自分の旅は特別なものだという感覚があると思うのだ。 それが同国人の観光客に会うことで、実は自身も旅もよくある普通のものに過ぎないということに気づくからかもしれない。 本書ではタイのバンコクに駐在する日本人夫妻の主人の話が、著者の印象に残ったこととして紹介されていた。 「しかし、外国というのは分からないですね」 (中略) 「ほんとにわかっているのは、わからないということだけかもしれないな」 (第十七章、電子書籍のためページ数不明) 中途半端な知識でわかった気になるのは危険なのかもしれない。 なるほど… 6巻まで読んでみて僕も旅行記を書いてみたくなった。 気の向くまま旅をしてそれが本になったら最高だ。 そんな簡単なものではないかw 旅行中取材メモをとるのが大変そうである。 著者は初志貫徹、バスでの旅にこだわったところがやはりすごいのだろう。
- クロイツェル・ソナタ / 悪魔 Tolstoi (Escrito por) / 原 卓也 (Traducción) Shinchosha (Casa editorial de) / 新潮文庫 1952年6月16日 (Fecha de lanzamiento) Versión Kindle (Formato) ロシアの作家の作品。 中編2作が収録されている。 「クロイツェル・ソナタ」は電車で乗り合わせた男が自分の過去を主人公に語り出すというもの。 その男は妻との結婚生活がうまくいかず、そのうち妻が浮気をしているのではないかと嫉妬にかられ、妻を自らの手にかけてしまった。 妻と浮気相手の男が一緒に演奏した曲がクロイツェル・ソナタである。 一人の相手に対してずっと続く愛情なんてものは存在しない、結婚は欺瞞、または強制だと罪をおかした男は語る。 Además、自分は放蕩して道楽者へと堕落してしまい、破滅へ進んだと言う。 性欲は様々な欲望の中でいちばん強いもので、男が必要とするのは女性の肉体だけ(体目当て)だとも書かれていた。 けっこう過激なことが書かれていたが、そういう考えも理解できるなと僕は思った。 結婚したら性欲が満たされて、恋心は薄れていくらしい。 子供ができたら子育てもしないといけないし、恋だとか言っている余裕もなくなるのかもしれない。 それでも一緒にいたいと思う人を結婚相手にしないといけないんだろうな。 sin embargo、主人公は妻との結婚生活が喧嘩ばかりだったのに、それでも妻の浮気には嫉妬するものなんだなと感じた。 「悪魔」は妻を愛する主人公が、過去に関係のあった女性への情欲をかきたてられ、自己嫌悪のあまり絶望して自らをあやめてしまうという話だ。 性欲に負けて、自分を愛してくれる妻への裏切り行為をしようとしている自分に思い悩み、破滅へと向かってしまった。 主人公を捉えて離さないその過去の遊び相手の女性を悪魔と表している。 妻に正直に全てを打ち明けたほうがよかったんじゃないかと僕は思ったが、難しいところだな。 一時の欲望に負けて将来後悔することのないようにしないといけないと思った。 Según el epílogo、「悪魔」はトルストイの私小説的色彩が濃いという。 そのため妻へ配慮し、トルストイの存命中は発行しなかったらしい。 トルストイは、性的欲望が人間生活のさまざまな不幸、悲劇の源だと考えていたみたい。 これを警句として僕も気をつけよう。
- Medianoche expresa [4] ruta de la seda. 沢木 耕太郎 (Escrito por) Shinchosha (Casa editorial de) / 新潮文庫 1994年3月31日 (Fecha de lanzamiento) Versión Kindle (Formato) 今回はインドからパキスタン、アフガニスタン、イランへの道中が描かれる。 日本を出発して半年、第1巻の冒頭場面に戻り、ようやくインドのデリーからイギリスのロンドンまでのバス旅行が始まるといった感じ。 著者が旅に出てからもう半年も経ったのだな。 本巻で著者が訪れる地域は、現在ではとても危険というイメージが僕の中にはあるが、1970年代当時は旅行できたのか。 バックパックを背負ったヒッピーたちが大勢いたのかしら。 まずはパキスタンのラホール、ピンディー、タクシラ、ペシャワールを著者は進んでいく。 パキスタンのバスのチキン・レース、断食の話は興味深かった。 sin embargo、途中で著者は怖い思いもする。 危なかったなぁ…、無事でよかった。 次はアフガニスタンの首都カブールへ向かう著者。 現在、外務省の安全情報では最高レベルのレベル4の地域… かの地で各国のヒッピーたちが道中集まり親交を深めていたとは、今では想像できない。 その後、イランに入国した著者。 ヒッピー・バスに乗ってテヘランへ向かう。 バスでの心温まる出会い。 シラーズを経てイスファハンへ。 再びテヘランに戻るというところで本巻は終わった。 Sin duda、いろいろな経験をして著者の考え方も変わってきたみたいだ。 El resto、日本大使館には旅行者向けのメール・ボックスというものが当時あったのだな。 いまだにあるのだろうか。