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老いるということ

老いるということ

黒井 千次 (Escrito por)
Kodansha (Casa editorial de) / Kodansha Gendai Shinsho
2006年11月17日 (Fecha de lanzamiento)
Nuevo libro (Formato)

いろいろな文学映画演劇などに描かれた老いの形を通して現代に生きる者にとっての「老い」の意味と可能性を考えたという本

筆者は序文で「老いの中にはその季節にだけ見出せる貴重な何かがひそんでいないとも限らない」と言う
第5章では老年を生きる人の持つ力は深謀であり経験を糧とする質の力であるのではと書かれていた
最後の第14章によると老いるとはどこかに到達することではなく延々と老い続けること生き続けることであるという
簡単に答えは出ず「老い」とは奥深いものであるみたいだ

他にも第8章や第9章第12章を読んで勉強になった
耕治人さんの晩年の3作品については切ない気分になる
年齢を重ねないと書けない小説というものがあるのだな
老いには悲惨な側面がつきまとうことも忘れてはいけないようだ

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