耕 治人 (Escrito por)
Kodansha (Casa editorial de) / Kodansha Bungei Bunko
199110 de mayo de (Fecha de lanzamiento)
Versión Kindle (Formato)
所謂、命終3部作が収録された短編集だという。
著者は千家元麿さんという詩人に師事していたそうで、千家さんの作品と思い出から師について読み解く作品が2作、あと著者の私小説が4作載っていた。
淡々とした中に作者の人生の喜びと悲しみが感じられる静かな作品という印象だったな。
表題作は、ある日著者の生涯を貫いた「一条の光」についてと、妻との最晩年の日々を描いた3部作の1篇だ。
どちらも僕の心には感じるものがあった。
人間だれだって、これだ!と思うことにぶつかるものなのだ。
3部作は著者が80歳になる直前から81歳で他界するまでの2年間に書かれたようで、認知症、老々介護、デイホーム、老人ホーム、入院…と高齢化社会の現在の問題を先取りしたかのような時代性が感じられた。
ラストで夫婦が再開する場面は、会うことができてよかったなぁと思う。
この本を読んで、僕が今まで名前もよく知らなかった、とある人の人生を垣間見た感じがする。
無数の人がこの世界にはいるわけだが、人間という存在一人一人の人生には重みがあるな。
Artículos relacionados
- 進化のからくり 現代のダーウィンたちの物語 千葉 聡 (Escrito por)Kodansha (Casa editorial de) / ブルーバックス2020年2月13日 (Fecha de lanzamiento)Versión Kindle (Formato) ダーウィンフィンチはダーウィンの進化の研究で重大ではなかった。進化に関わるプロセスでそのうち特に重要なものが突然変異、自然選択(自然淘汰)、遺伝的浮動である。異なるニッチに適応した多数の種が進化すると交流も阻害され適応放散と呼ばれる多様化が起きる。小笠原には飛行場がないから飛行機は就航していないのだ。小笠原の向島、東崎という所は危険みたい。著者は小笠原のカタツムリの研究で有名との事。ヒラノ君とタカが印象に残った。
- 時刻表ひとり旅 宮脇 俊三 (Escrito por)Kodansha (Casa editorial de) / 講談社現代新書1981年6月20日 (Fecha de lanzamiento)Versión Kindle (Formato) マニアックな鉄道時刻表についての本。素人の僕がサラサラと読んだが、列車ダイヤと時刻表についての話、国鉄の路線を擬人化しての集会の話などなど知らないことが載っていて興味深かった。白紙ダイヤ改正というのは大変なことなのだな。作成者の人たちは大変だ。奥が深いなぁ。昼間の列車に寝台車を走らせるというアイディアはおもしろいと思った。
- 十角館の殺人 綾辻 行人 (Escrito por)Kodansha (Casa editorial de) / 講談社文庫2007年10月16日 (Fecha de lanzamiento)Versión Kindle (Formato) 初めてこの著者の作品を読んだ。読みやすくて集中して読んだ。孤島の館、十角館を訪れたミステリ研のメンバーが事件に巻き込まれるという話。孤島という場所はどことなくわくわくする。犯人である人物がなんとなく訝しい気はしたけどこういう結末になるとは考えなかったな。左手の意味はそういうことだったのか。レビューを見ていたら衝撃の一行というのがある事を知って、ふむと思った。