素直な戦士たち

城山 三郎 (Escrito por) Shinchosha (Casa editorial de) / 新潮文庫 2013年4月1日 (Fecha de lanzamiento) Versión Kindle (Formato) 息子を東大文一へ合格させるという計画遂行のため全てを捧げる妻の千枝そしてそれに付き合わされる夫教育ママもここまで徹底的だとすごい本書はフィクションなので過剰に描かれているがこういう母親は実際にいそうだから困るこの本は1978年初版発行で当時の過熱する受験競争学歴社会を描いた小説だというよくできた物語だと僕は思った子供時代の兄の英一郎と弟の健次の兄弟はかわいいだが千枝のせいでかわいそうだな夫の秋雄も妻の言いなりだし話の途中で登場する係長の尾石や小学校受験の面接官の考えのほうが僕にはしっくりきた学力だけを重視するのでなくいろいろな経験をさせて情操豊かで魅力的な人間を育てるのが良いということを作者は知っていたのだろうあとは親子が相互依存せず自立して生きるのが良いのだな本書では学歴は遺伝しないという話があったがそういうものかもしれない勉強しかしたことのない英一郎は成長するにつれてどんどん病んでいき放任主義で育った健次と衝突恨むようになるそして事件が起きるのだった悲しいなぁ…

Nobuta。Producido por

白岩 玄 (Escrito por) Kawade Shobo Shinsha (Casa editorial de) 2004年11月20日 (Fecha de lanzamiento) Libro (Formato) Antiguo、ドラマ化もされた小説原作はドラマ版とは設定が異なるみたいだ冴えない転校生をプロデュースして人気者にすることになった主人公その試みは成功するが主人公はある事件をきっかけに友人からの信用をなくしていく… 高校生の人間関係は難しいなとつぜん嫌われたりしたことは僕も学生の頃あったな~と思い出した。 Bien、原因というものは何かしら自分にあるのだろうけど本書の場合はどうすればよかったのだろう? むずかしいね主人公は演技したキャラクターになりきることができなかったために失敗してしまったみたいだ素の自分とかけ離れすぎたキャラを演じるのは大変だな無理しないのが一番かもしれないラストでは転校した主人公が再び同じことを繰り返そうとしているこれはうまくいかなそうだな~ おもしろい小説だった自分の学生時代を思い起こさせるほろ苦い魅力を持っていたな

Cuál es mi

三田 誠広 (Escrito por) Kawade Shobo Shinsha (Casa editorial de) / 河出文庫 2008年9月20日 (Fecha de lanzamiento) Versión Kindle (Formato) 田舎から大学に上京した主人公が学園紛争に巻き込まれていくという青春小説僕的にはおもしろかったな緊張感もあって一気に読んだしかし当時の学生運動というものはこわかったんだなぁ今の時代は平和でよかった… 主人公は自分とは何かという問いに思い悩む結局答えは出なかった最後の母親のいびきと眠りに落ちたレイ子のたてるぶきみな歯ぎしりの音に挟まれる主人公の姿は暗示的だった女性2人に囲まれ自分に自信が持てない主人公… 彼はこれからしっかりと自己を確立することができるのだろうか? まぁ年齢を重ねるうちにアイデンティティというものができてはくるのだろうけどなラストは主人公のどこか不吉な将来をほのめかしているようで印象的だった

Ver cabo rojo caballo campana-CHAN, revisado.

庄司 薫 (Escrito por) Chūō Kōron Shinsha (Casa editorial de) / 中公文庫 1995年11月18日 (Fecha de lanzamiento) Versión Kindle (Formato) 青春文学だという僕はこの小説を寡聞にして知らなかったのだがどことなくJ.D.サリンジャーの「ライ麦畑でつかまえて」を彷彿とさせるなぁと思った主人公の語り口調がなんかホールデンっぽかったストーリーは都立日比谷高校に通う高校3年生の主人公の1日を描いているのかな主人公はいろいろと思い悩むが最後に自分のなりたい理想像を見つける。 Según el epílogo、日比谷高校は毎年200名近い東大入学者を出していたかなりすごい高校だったみたいエリート校の受験競争になんて興味ありませんというキザなインチキ芝居についての描写はおもしろかったそこには美学が感じられる伝統校はこういうところがあったりするのかもしれない受験と関係ない遊びとか部活とか文化祭とかの行事にものすごく力を入れたりするもんな。 sin embargo、学生運動の影響でその年の東大入試が中止になり主人公は大学受験をやめ来年また東大を受けようと決める大変な時代だったんだなぁ当時の時代を鮮やかに表した小説なのだろうか。 Además、この小説は1作目で続きがあって「薫くん四部作」というものがあるらしいまだまだ僕の知らない小説は多い…

乱反射

貫井 徳郎 (Escrito por) 朝日新聞出版 (Casa editorial de) / 朝日文庫 2011年11月4日 (Fecha de lanzamiento) Edición de bolsillo (Formato) ミステリー小説一般市民の小さなモラルなき行為が積み重なって「殺人」が起きる… 登場人物にちょっと性格悪い人が多くないか?とも思ったがこのくらいの行為をする人たちは現実社会にもいるだろうな人間のエゴイズムかー 社会倫理を大事にしないといけないね後半で主人公の加山がホームページを作ってメールを受け取る場面が僕は印象に残った批判的な意見に落ち込む気持ちは分かる… 世間のマジョリティの意見が自分の意見と違う場合はさらに大変だろう同情してくれる人がいれば喜び批判的なメールならば落ち込む感情は一日のうちに何度も上昇と下降を繰り返しその振れ幅の広さ故に徐々に脆くなっているのが感じられた(p.568) 最近はインターネット社会だからダイレクトに人の反応が返ってくる自分に合った距離感を見つけてインターネットと付き合わないと疲れちゃうよな。 Bien、意外と優しい人が多かったりするんじゃないかと僕は思っているが。 Última、岬での青い海と夕日の情景がせつないこの作者の本を僕は初めて読んだのだが他の作品も読んでみようかな本書がけっこう分厚かったので最初は読むのが大変かな~と思ったのだが読みやすくておもしろかった最近の僕は厚くて長い本を読もうとチャレンジする気持ちがなくなってきて困ったものだ本書については後半は夢中になって一気に読みました久々に夜更かししてしまったな

レッド・ドラゴン〔新訳版〕下

トマス・ハリス (Escrito por) / 加賀山 卓朗 (Traducción) Hayakawa Shobo (Casa editorial de) / ハヤカワ文庫NV 2015年11月6日 (Fecha de lanzamiento) Edición de bolsillo (Formato) 有名なサイコサスペンス小説この3部作は僕も昔読んだし映画も見たかなり怖いけどな最近また読みたくなってこの新訳版を買った本書は3部作の中では一番最初の物語だ映画のキャッチコピーは「《悪の根源》を知る為には その原点に戻らねばならない」だったはず本書ではウィリアム・ブレイクの水彩画「巨大な赤い龍と太陽の衣をまとった女」が重要な役割を果たしているレッド・ドラゴンとはこの絵に描かれている竜のことでキリスト教のヨハネの黙示録に記される黙示録の獣のことみたい確か小説版と映画版ではラストがちょっと異なるんだっけか小説版のラストでは主人公ウィル・グレアムが悲惨なことになる… しかし犯人逮捕のためがんばったグレアムは英雄だな彼はこの捜査に携わることに決めたという自身の最初の選択を後悔しているだろうか? 悔やんではいないだろうと僕は思っていたただ僕はよく覚えていなかったのだが話によるとグレアムは事件解決後酔っぱらいになってしまったらしいあららモリーとウィリーとは別れたのかなやっぱり怪我をして一人ぼっちは辛かったのか… グレアムにはぜひともFBIに復帰してもらってまた事件をどんどん解決してもらいたいなと思った

人間失格

太宰 治 (Escrito por) Shinchosha (Casa editorial de) / 新潮文庫 2006年1月 (Fecha de lanzamiento) Edición de bolsillo (Formato) Novelas famosas。 巻末の解説によると作者の精神的な自叙伝であるという作者は本書を書き上げたのち、39歳くらいで亡くなったらしい僕は何気に本書を初めて読んだこういうストーリーだったとは知らなかった主人公の人生はなんとも悲しい主人公は自身を社会ののけ者と考える「昔僕もそんなことを考えていたなぁ」と思いながら僕は本書を読んでいったそれがとうとうヨシ子と幸せな生活を送るのかと思ったら悲劇が待っていたのだものな主人公は言う自分にとって「世の中」はやはり底知れずおそろしいところでした(第三の手記 p.105) 僕は願わくば平穏な人生を送りたいものだそして酒や女性に溺れるのはやはり良くないな。 sin embargo、ラストでの主人公の年齢がまだ27歳とは驚いたもう主人公はかなりの歳だろうと僕は思っていました退廃的な生活を送り生き急いで日々を過ごしたのだな

スリーピー・ホローの伝説 故ディードリッヒ・ニッカボッカーの遺稿より

  ワシントン・アーヴィング (Escrito por) / 吉田 甲子太郎 (Traducción) Amazon Services Internacional, Inc. (販売) / 青空文庫 2011年8月30日 (作成日) Versión Kindle (Formato) 映画「スリーピー・ホロウ」の原作となった本本書は32編の物語とエッセイが収められた「スケッチ・ブック」という本の一編らしい青空文庫となっていて無料で読めるみたいだ底本は新潮社の新潮文庫から発売された「スケッチ・ブック」とのこと本書は映画とはちょっと違うストーリーとなっているイカバッド先生とブロム・ボーンズとのカトリーナをめぐる恋の争いの結末がああだったのはちょっと残念だイカバッド先生は幽霊騎士に連れて行かれてしまったのかな。 El resto、僕は「倦怠の城(The Castle of Indolence)」という冒頭の1篇の文章が好きなんだよなスコットランド詩人ジェイムズ・トムソンの作品からの引用句そこは心地よいまどろみの国夢は半ばとじた眼の前にゆれきらめく楼閣は流れる雲間にうかび雲はたえず夏空に照りはえていた--倦怠の城 (電子書籍のためページ数不明) 僕の記憶はあいまいなのだが徳間書店が出版している映画のノベライズ版の巻末?にもこの文章が載っていてそれは訳が少し違った気がするそこは心地よいまどろみの国半ばとじた眼の前にゆれる夢の国きらめく楼閣は流れる雲間にうかび雲は夏空の下絶えず照り映えていた… みたいな訳だっけか? 僕はこっちのほうをよく覚えているなぁ…

檸檬・冬の日他九篇

梶井 基次郎 (Escrito por) Iwanami Shoten (Casa editorial de) / 岩波文庫 1954年4月25日 (Fecha de lanzamiento) Edición de bolsillo (Formato) 11篇の短編が収められている本作者は31歳で夭折したらしい僕は初めてこの作者の本を読んだが文章は綺麗な表現で心を打たれるなと思った特に印象深かったのは表題作の「檸檬」「冬の日」それと「ある心の風景」「冬の蠅」とかかな「冬の日」では冬至の頃の太陽の情景について描かれている冬陽は郵便受のなかへまで射しこむ路上のどんな小さな石粒も一つ一つ影を持っていて見ているとそれがみな埃及(エジプト)のピラミッドのような巨大な悲しみを浮べている(冬の日 p.67) 太陽高度が低くなった冬の日光がうまく表現されているなぁなんとなく冬の日差しはせつない気分を感じさせる気がする青く澄み透った空では浮雲が次から次へ美しく燃えていった(中略…) 「こんなに美しいときがなぜこんなに短いのだろう」 彼はそんなときほどはかない気のするときはなかった燃えた雲はまた次つぎに死灰になりはじめた(冬の日 p.84) 冬の夕焼けの風景… その光景の一瞬の美しさが感じられる作者は夕日の光景がけっこう好きだったみたいだなだが「冬の蠅」によるとそれと同時に太陽に対する憎悪も持っていたという著者は病気で余命いくばくもなかったのだろうから生の幻影を持つという太陽にそのような正反対の感情を抱くことも理解できる気がする「ある心の風景」では小さい鈴の描写が鮮明な印象を僕に与えた人びとのなかでは聞えなくなり夜更けの道で鳴出すそれは彼の心の象徴のように思えた(ある心の風景 p.63) 雑踏では聞こえない鈴の音が静かな場所では鳴りだしその存在を認識させるそんな鈴が主人公の心の象徴だという私たちも人と一緒にいるより一人でいたほうが自分の意識をより強く感じるもんな生れてから未だ一度も踏まなかった道そして同時に実に親しい思いを起させる道(中略…) 喬(たかし)は自分がとことわの過ぎてゆく者であるのを今は感じた(ある心の風景 p.63) 「とことわ」とは永久に変わらないことという意味であるらしい自分は永遠であると同時に移り変わってゆく者であるという相反する気持ちを主人公は感じたみたいだなんともいい表現が続くなぁ… この作者の文章を僕はけっこう好きかもしれない。 El resto、なぜか主人公の名前として「たかし」と名付けられた人物が多かったが何故なんだろう。 Y、本書は短編集だがそれぞれの物語につながりが感じられる気がしたどの主人公も病気で療養中みたいだし解説に書かれていたが作者自身結核に侵されていて日々死の影と静かな絶望を感じていたようだそれが全ての作品を通して表されていたのだろうな

幸福村

津村 節子 (Escrito por) Shinchosha (Casa editorial de) / 新潮文庫 1992年6月1日 (Fecha de lanzamiento) Versión Kindle (Formato) 「幸福村」「天櫓(てんろ)」「麦藁帽子」という中編3作が収録されている作品「幸福村」では僕は主人公の景子が夫の信之のことをそんなに嫌悪しなくてもいいのになぁと思いながら読んでいった。 sin embargo、みつ子と信之がそんな関係だったとは! 流石にそれはちょっと引くかw それならば景子の行動もむべなるかな… 「天櫓」は死化粧師に弟子入りをした女性の物語だ死化粧師という職業が世の中にはあるんだな死化粧をする描写のところは僕はけっこう引き込まれて読んだそれにしても天櫓とはどういう意味なんだろう? 「麦藁帽子」は老夫婦の物語急逝した息子には実は子どもがいて…という話ラストの夏の情景が僕は好きだ工場の白い滝のようなそうめんと湧きたつ蝉の声… なかなかいいね全体的にこの作者は女性の感情を描写するのが上手だなぁという印象だった女性の小説家ならではかもしれないなあと作家の人は小説を書くためにいろいろ取材をしたり旅行したりもしているみたいだしかし本書では登場する男性が浮気していたり愛人を作っていたりする率が少し高いのではという印象を僕は持った

美しい星

Yukio Mishima (Escrito por) Shinchosha (Casa editorial de) / 新潮文庫 2003年9月 (Fecha de lanzamiento) Edición de bolsillo (Formato) 突然宇宙人であるという意識に目覚めたある一家を描いたSF小説最近映画化されたらしい。 2017年5月26日公開だってお僕も雑誌の映画紹介記事でこの作品を知った口である。 La historia es、地球を救おうとする宇宙人(?)家族についてだ他にも人類全体を滅ぼそうとする悪の宇宙人(?)3人組が登場したりする彼らが本当に宇宙人なのか妄想にとりつかれたただの人間なのか僕は判断がつきかねていたがこの小説のラストを読むと真実が分かったそういうことだったのだろう。 En cuanto a mí、家長である父親大杉重一郎の考えた人類の墓碑銘草案はなかなかいいなと思った人間の5つの美点をうまくまとめたものらしいそして人類の歴史はこれ以上でもこれ以下でもなかったというこの作者の作品は昔「金閣寺」を読んだはずだがもはやよく覚えていないこのようなSF小説も執筆していたんだな読んでみるとただ会話のかけ合いで物語が進んでいくのではなく合間の情景の描写表現がうまいなぁという印象を受けたよくいろんな難しい言葉を知っていて次から次へと表現が思い浮かぶものだやっぱり小説家は著者ごとにそれぞれ独自の文体というものがあるものなのかね一方で後半では長台詞も出てくるしすごいものだ他の作品も読んでみようかなぁ…

Bundand, Nariz

ゴーゴリ (Escrito por) / 平井 肇 (Traducción) Iwanami Shoten (Casa editorial de) / 岩波文庫 2006年2月16日 (Fecha de lanzamiento) Edición de bolsillo (Formato) 2つの短編「外套」と「鼻」が収録されている文庫本「外套」は万年九等官の下級官吏で写字を己の職務としているアカーキイ・アカーキエヴィッチについての物語だ彼が自分の外套を新調しようとしたところ空虚だった彼の人生に突然大嵐のような変化が訪れるその喜びと不幸に翻弄された彼の運命の結末は… 僕のような平凡な読者の人生にも突然ある出来事が起こって平穏だった生活に暴風雨が吹き荒れることがあるのかもしれないそういう時でもちゃんと地に足をつけて生活していかないといけないな「鼻」はコワリョフ八等官の物語。 Un día、彼の鼻が顔から離れてひとり歩きを始めたというのであるしかも鼻は五等官の姿で各所に現れたりと不思議で不可解な展開になる不合理なテーマを写実主義的に描いた作品とのこと「鼻」といえば芥川龍之介の作品しか僕は知らなかったが世界にはいろんなことを考える作家がいるものだ

El día de lluvia van a la escuela

相沢 沙呼 (Escrito por) Shueisha (Casa editorial de) 2014年3月5日 (Fecha de lanzamiento) Libro (Formato) 6つのエピソードからなる連作短編集らしい僕が興味深く読んだのは「ねぇ卵の殻が付いている」という短編だ保健室登校をする2人の中学生の女子ナツとサエがいた保健室のベッドで寝転んだり課題の勉強をしたりする2人。 Un día、サエが教室に戻ると言う保健室に1人残されたナツだがしばらくしてナツも勇気を出し保健室から出ていくのだった僕はこの2人は勇気があってすごいと思ったクラスメイトの視線もあるなか教室に戻るのは大変だよな~ 僕も中高時代は教室があまり好きじゃなかったことを思い出した他にも中学生の女子が主人公のストーリーがいろいろ載っている全体的に希望を感じさせるラストでよかったあと印象に残った話は「プリーツ・カースト」と表題作の「雨の降る日は学校に行かない」かな僕も中学生時代は周りに合わせて生きてたなと思ったりした登場人物の長谷部先生は学校に行かない生き方もあると言う。 Pero、将来の可能性を広げるために勉強はしなければいけないとも言う僕はそうだそうだと同意した学校に行かないならそれでもいいと思うけど勉強はしておいたほうがいいだろうな。 sin embargo、中学校は今も相変わらず生きにくい場所なようだもっと自由な感じになるといいんだけどな