神の子どもたちはみな踊る

村上 春樹 (Escrito por) Shinchosha (Casa editorial de) / 新潮文庫 2002年2月28日 (Fecha de lanzamiento) Edición de bolsillo (Formato) 1995年1月に起こった出来事とつながりを持つ6つの短編が収録された本高校生?の時に読んだ本書を読み返したもう内容を忘れているからな読んでみたら概してなんとなくアダルトな印象を受けたジャンルは幻想小説なのだろうか? 僕には表題作や巻末の作品がおもしろかったまたその他になかでも読みたかったのが「かえるくん東京を救う」という作品だ突然言葉を話す巨大な蛙であるかえるくんが主人公の前に現れて東京を救うためにみみずくんと闘うのを手伝ってほしいと言うこういうちょっとおかしなキャラクターに僕は関心がある本作のラストで主人公がかえるくんのことを語る場面は哀愁を感じた

Tokio TSD

村上 春樹 (Escrito por) Shinchosha (Casa editorial de) / 新潮文庫 2007年11月28日 (Fecha de lanzamiento) Edición de bolsillo (Formato) 5つの作品が収められている短編集オカルトチックな物語が多かった作者は超自然的な現象にも関心があるのかなと思った著者の他の作品をあまり読んだことがないのでよくは分からないが僕は超自然的現象をあまり信じないけれども興味はあるので本書を楽しく読んだマサチューセッツ州ケンブリッジハワイ恵比寿-代官山などが舞台になっていておしゃれな感じですね「日々移動する腎臓のかたちをした石」の最後あたりの文章が印象的だったかな大事なのは誰か一人をそっくり受容しようという気持ちなんだと彼は理解するそしてそれは常に最初であり常に最終でなくてはならないのだ(日々移動する腎臓のかたちをした石 p.179-180) 確かに愛とはそういうことだなぁ僕などはいつも一途だからこの考えはしっくりくるあとは”腎臓のかたちをした石”というものが何の比喩なのかよく分からなかったです

ワセダ三畳青春記

Hideyuki Takano (Escrito por) Shueisha (Casa editorial de) / 集英社文庫 2003年10月22日 (Fecha de lanzamiento) Versión Kindle (Formato) 著者の自伝的小説。 1990年代の学生時代に三畳一間家賃月1万2千円のワセダのアパート「野々村荘」で暮らした約11年間の物語だという登場人物は野々村荘の住人や探検部の部員たちなど変わった人ばかりだ彼らのいろいろなエピソードが語られていておもしろかった後半ケンゾウさんとかケガワ君の話に少し悲哀を感じたがみな無事に野々村荘から旅立つことができてハッピーエンドかなそれにしても三畳間の狭くてプライバシーがないような場所で生活できるのはすごい学生の頃の僕は濃密な人間関係が苦手だったのでこういう青春は送れなかったろうなまぁ今になってはにぎやかで楽しそうであるとも思った

無関係な死・時の崖

Kobo Abe (Escrito por) Shinchosha (Casa editorial de) / 新潮文庫 1974年5月28日 (Fecha de lanzamiento) Edición de bolsillo (Formato) 10編の話が収められた短編集巻末の解説によるとこれらは昭和32年から昭和39年の間に書かれたものらしい長編作品の「砂の女」「他人の顔」が発表された時期みたいだ「使者」という短編は「人間そっくり」という作品の基になったよう本書の全体的な印象としては解説にも書かれていたメビウスの輪のような同一・背反関係を感じた鏡像関係というか「箱男」で描かれていた見る立場と見られる立場の関係の逆転というか自己と他者の関係というか… そういうことが著者のテーマだったのかしら。 El resto、僕がおもしろかったのは「時の崖」という作品かな試合中のボクサーの意識の流れを映画的手法で作品化したのだという崖っぷちボクサーの負けられないという切実な感情が伝わってくる臨場感があるなぁ

満願

米澤 穂信 (Escrito por) Shinchosha (Casa editorial de) / 新潮文庫 2017年7月28日 (Fecha de lanzamiento) Edición de bolsillo (Formato) 装丁が気になって読んだ作品今思えばこの表紙の写真は万灯なのかな著者は「氷菓」シリーズを書いた人だというアニメを見た友人から氷菓は気に入ると思うと勧められたのを覚えているそれで本著についてなのだがこれはおもしろいと感じた本作は「夜警」「死人宿」「柘榴」「万灯」「関守」「満願」の6篇が収められたミステリー短篇集だどの作品も引き込まれてワクワクしながら読んだし最後のオチでおおと思ったミステリーの国内ランキングで史上初の三冠を達成し有名な賞を受賞したというのがうなずけるなぁ… 読んでよかった僕が個人的に気に入ったのは「柘榴」「万灯」かしらどちらもラストが好きかもしれない柘榴で舞台となった雑司ヶ谷の鬼子母神堂の夏祭り?は僕も偶然に訪れたことがある提灯の明かりがきれいだったことを懐かしく思ったただ本書に登場する男性はダメ男が多くないかなw

崩れる 結婚にまつわる八つの風景

貫井 徳郎 (Escrito por) Kadokawa Shoten(角川グループパブリッシング) (Casa editorial de) / 角川文庫 2011年3月25日 (Fecha de lanzamiento) Edición de bolsillo (Formato) 「結婚」をテーマにした8つのミステリ短編集けっこう読みやすい僕的には「怯える」という作品がハッピーエンドでよかったすべてが悲しい誤解だったのだよ巻末には著者の自註解説が載っていたそれによると「憑かれる」という短編はわずか2日で書き上げられたのだというそんな短時間で作品を書けるものなんだなあ

Alianza de hambre

Kobo Abe (Escrito por) Shinchosha (Casa editorial de) / 新潮文庫 2006年9月 (Fecha de lanzamiento) Edición de bolsillo (Formato) 雪に閉ざされた小地方都市で疎外されたよそ者7人が”飢餓同盟”なる秘密結社を組織した地熱発電の開発で力を持ち絶対自由と一切の権力を否定するユートピアな世界をつくるというのだしかし彼らの計画は町長と土着のボスたち既存の支配者層にすっかり横取りされてしまう… 花井氏は無能だなぁというのが本書を読み終わった僕の感想だったメンバーを大事にせずやることは裏目に出る… しかし巻末の解説を読むときっちり出来上がった現体制に突破口を見つけるのは並大抵のことではないのだなとちょっと同情を覚えた。 Además、著者の作品の中心テーマがどんなに八方塞がりの状態でもどこかに突破の可能性を探ることであるとは知らなかったな解説を読むとためになる現実を前に夢が挫折することもあるのか僕にはまだ分からないがまぁがんばろう

浄土

町田 康 (Escrito por)Kodansha (Casa editorial de) / 講談社文庫2008年6月13日 (Fecha de lanzamiento)Edición de bolsillo (Formato) 奇想あふれる破天荒なる爆笑暴発の7つの短篇集とのこと僕はこの著者の作品を初めて読んだのだが独特な文章だと思った変わった人もいるものだちょっとブラックな内容が多かったが「自分の群像」という短編が僕はおもしろかったかなボンクラの同僚にむかつくOLの話だ優しさを持って人に接したいと思うが世間にはどうしようもない人もいるからなぁ…

カンガルー・ノート

Kobo Abe (Escrito por) Shinchosha (Casa editorial de) / 新潮文庫 1995年1月30日 (Fecha de lanzamiento) Edición de bolsillo (Formato) 著者の最後の長編ある日突然かいわれ大根が脚のすねに生えた男訪れた病院で硫黄温泉行きを告げる医者に見送られ主人公は自走するベッドとともに不思議な冥府巡りの旅に出発する… 本書には医学的な内容がいろいろ出てくるので著者はさすがに医学部出身だなと思いながら僕は読んだ巻末の解説によるとこの小説のテーマは死だという著者は何年も前から死と戦っていたみたい前衛小説?なのかなと思ったが本作は私小説とのこと死が身近に迫った著者の幻想的な私小説だったのだろうかそこでアマゾンのカスタマーレビューを読むと死を笑い飛ばし矮小化する意図があったと書いている方がいた。 Ya veo、そういうことだったのか~ また最後の一文が切ない名文だと書いている方もいたたしかに最後の7章「人さらい」のラストと登場する歌は印象的だ… 死というものはなんとも切ないアマゾンレビュアーには賢い人たちがいるものだなぁ解説には次のようにも書かれていた現代日本の小説家の中で一番自分の体験や自分の感情を隠したのは安部さんであった(中略) 多くの作家が自分の感情を誇張した形で小説に盛り込むことに反してはにかみ屋だった安部さんは自分の深い感情の周囲に数多くの壁を建て壁の中に隠されている自分を発見できる読者を待っていた(『カンガルー・ノート』再読 ドナルド・キーン (Escrito por) p.217) ふむふむ~ こういう姿勢はかっこいいな。 … Continue readingカンガルー・ノート

Para tienda de conveniencia

村田 沙耶香 (Escrito por) Bungeishunju (Casa editorial de) / 文春e-book 2016年7月27日 (Fecha de lanzamiento) Versión Kindle (Formato) 芥川賞を受賞したという話題の小説遅くなったが今頃読んでみた僕もコンビニでバイトしていたことがあるからなぁそんなに長くないのでサクッと読めるそうしたら主人公がサイコパスなこういう物語だったのかという発見があったw 本書は現代の実存を問い正常と異常の境目がゆらぐリアリズム小説だという通常の論理的な一貫性人間性が失われているカミュの異邦人に登場するムルソーのような主人公を描くことで実存主義を示したということなのだろうか個性と普通相反する2つのことが日本社会では求められるからなコンビニフリーター結婚という現代社会の要素話題も取り入れられているこういう作品が大きな賞をもらったのかなるほど…

Fotos de la familia

荻原 浩 (Escrito por)Kodansha (Casa editorial de) / 講談社文庫2015年4月15日 (Fecha de lanzamiento)Edición de bolsillo (Formato) 家族をテーマにした7つの短編が収められた本コミカルだったりちょっとしんみりしたりする話が載っていた僕が印象的だったのは「結婚しようよ」と「家族写真」かなこの著者の作品は「噂」という本を昔読んだことがあったな~海外旅行に行く時飛行機の中で読もうと思って持って行ったんだ確かなつかしい不思議な縁を感じる

虐殺器官〔新版〕

  伊藤 計劃 (Escrito por) / redjuice (Ilustraciones) Hayakawa Shobo (Casa editorial de) / ハヤカワ文庫JA 2014年8月8日 (Fecha de lanzamiento) Edición de bolsillo (Formato) 日本SFの有名な小説なのかしら。 9・11以降の時代の世界についての内容だ作者は対談でほとんど資料調べをしないで書いたと話していたが巻末の解説にあるサンプリング参考文献の話もしっくりくる著者はもともとそういう知識があったのだろうこの器官(ことば)はある事象に対する人間の生存適応だったらしい最後の方が僕には印象的だった

¿Estoy con Palm?

今邑 彩 (Escrito por) Shueisha (Casa editorial de) / 集英社文庫 2002年9月1日 (Fecha de lanzamiento) Edición de bolsillo (Formato) 12篇のホラー短編が収められた本どの短編もラストで驚かされるところがあったりして、Fue interesante。 僕が特に印象に残った物語は「穴二つ」表題の「よもつひらさか」などかな「穴二つ」はネットストーカーの話で昔のパソコン通信をいち早く作品の小道具に取り入れたのだろうなぁ「よもつひらさか」は日本神話の黄泉比良坂をもとにした話だ黄泉戸喫(よもつへぐい)という言い伝えは僕も知っていた黄泉の国の食べ物(黄泉の国の火で作った食べ物)を口にすると現世に戻れなくなるというものだ初代SIRENで言われていたのを覚えている僕も気をつけようっと(杞憂もいいところ)