『カラマーゾフの兄弟』続編を空想する

亀山 郁夫 (Escrito por)Kobunsha (Casa editorial de) / 光文社新書2007年9月20日 (Fecha de lanzamiento)Versión Kindle (Formato) 原作を読んでいないのだけども本書を読んでみた完成度の高い小説らしい第4部とくに第10編「少年たち」に現れるいくつかの謎にみちたディテールの存在が続編につながる何かなのではないかと著者はいうエピローグも修正されているよう同じモチーフがくりかえしあらわれることを筆者によるとパラレリズムという多声性(ポリフォニー)は文学では作者の主観から独立して登場人物たちがみずから自由に声を放つものドラマトゥルギーは演劇の本質や方法に関する理論の総称の意味アリョーシャ=皇帝暗殺者説は当てはまらないと作者は考えているみたい。11節で第二の小説続編のプロットが空想されているコーリャが皇帝暗殺未遂者となる世界文学の最高峰でミステリー仕立てソープオペラ法定ドラマとして面白いようです

ユリイカ 2017年11月号

Stephen Rey (Escrito por), 恩田陸 (Escrito por), 風間賢二 (Escrito por), 広江礼威 (Escrito por)青土社 (Casa editorial de)2017年10月27日 (Fecha de lanzamiento)Mook (Formato) 僕の趣味の話になるのだが現代アメリカを代表する小説家・スティーヴン・キングの特集号を読んだ。 1970年代のモダンホラーのよく知られている作家だ近年はスティーヴン・キング作品の映像化ラッシュだったという僕は高校生大学生の時この著者の作品を割と読んでいたのだ読んでいない作品も沢山ありさほど詳しいわけでもないのだが本書によると著者の作品はキング節という感情の渦”、プロット進行の遅さや各登場人物の詳細な描写が特徴と書かれていた最初に小説家の恩田陸と翻訳家の風間賢二の対談が載っている「IT」がキングの最高傑作という人もいれば「ザ・スタンド」を挙げる人もいるらしい僕は「IT」を支持したいな登場人物の子供の頃と大人になってからが交錯しながら描かれていてラストの少し哀愁を帯びた感じがいいと思うのです「ザ・スタンド」はスチューとフラニーだけ助かり、mella、ラリーグレンとかが亡くなってしまってそしてボリュームがあって本が長いんだ(「IT」も長いけども) 対話にあるが確かに「ファイアスターター」とか「ランゴリアーズ」も面白かった著者の作品はメイン州のデリーという架空の街が舞台になることが多かったりするがスモールタウンをアメリカの縮図として書くというのは文学的な伝統でもあるという。 El resto、アメリカは国土が広いのだな風間 『呪われた町』もスモールタウンのお話ですがどんどん住民が吸血鬼になっていってどうして気づかないの?と思うんだけれど実際に現地にいってみると家と家がものすごく離れていて他人の家庭内でなにかあっても誰も気がつかないこれじゃどんどん感染していくよなと(p.34) これはちょっと怖いよく分からないけど僕的にはUFO神話にも同じ背景があるような気がするスティーヴン・キングの作品はアメリカ文学史上ではリアリズム的風土のもとで書かれたゴシック小説として登場人物の内面の反映としての恐怖という新しさを持つみたいゴシック小説とはイギリスが発端の「超自然的な怪異がもたらす恐怖小説」とのこと。 Otro、〈ダークタワー〉サーガについても書かれていた僕が本作を読む日は来るのだろうか長いからなぁ…でも面白そうだ日本版の装画を多く手がけている藤田新策さんのインタビューもあったfearよりもtear基本的な構造キングチルドレンチャンドラー党音楽等勉強になるな本書の書き手の人たちは「デッド・ゾーン」をよく紹介している気がする。 Además、「ペット・セマタリー」はとても怖そうだ… 僕はどちらも未読でさらに未視聴だが「一四〇八号室」は映画になったのだなそれ以外にストリーミング・コンテントの話題はためになったスティーヴン・キングは1999年に自動車事故に遭って瀕死の重傷を負ったらしく大変だったようで現在72歳か~長生きしてもらいたいですね特集とは関係ないが中村稔の連載も興味を持って読んだ他にキングの作品でどれが好きかと聞かれると内緒〜

Teoría de la narrativa y su aplicación

橋本 陽介 (Escrito por)Kodansha (Casa editorial de) / 講談社選書メチエ2017年4月10日 (Fecha de lanzamiento)Versión Kindle (Formato) 物語の背後にある設計図を論じる理論文学の研究をする科学である物語論(ナラトロジー)について書かれた本いろいろな作品を取りあげて具体的なテクスト分析を行いながら話がすすんでゆく第1部は基礎編(理論編)となっており主にフランスのジェラール・ジュネットの理論などが説明されていた第2部は応用編(分析編)となっている僕は後半はチラチラと読んだがガルシア=マルケスという作家の「百年の孤独」という作品はかなり有名なのだな。 El resto、第11章の最後に興味深いことが書いてあった現実は物語的に把握され物語は把握された現実のように表象される(中略)現実は私たちの感情に作用するが物語も読み手の感情に作用するそれも抽象化され普遍化されている分時には現実以上の作用をおよぼすのである(第11章電子書籍のためページ数不明) 物語の紡ぎ手には大きな責任が伴うことを忘れてはいけないと思った。Recientemente、このことは十分に理解されているだろうかテキスト分析については多様な意見がある?ようだが物語論を知っておくのはまぁ悪いことではないか情報が多いに越したことはないし。sin embargo、何でもかんでも理論を振りかざせばいいというわけではないだろうからな小説の全体は常にその部分の総和より大きいと言う理論では測れないものがきっとあるのだ

Historia de la traducción japonesa moderna

司馬遷 (Escrito por) / 大木 康 (Traducción) 筑摩書房 (Casa editorial de) / ちくま新書 2011年2月10日 (Fecha de lanzamiento) Versión Kindle (Formato) 今から2100年ほど前前漢の時代に書かれたという史記B.C.の時代だ長い歴史が感じられる本書は史記人物たちのキャリア(出世)に至る過程若いころのエピソードに焦点を当てて権力の中心からの距離を基準に章立てしたものだという僕は無知であり史記についてほとんど知らなかったので関心を持って本書を読んだ第3章の廉頗(れんぱ)藺相如(りんしょうじょ)の話第4章の淳于髠(じゅんうこん)信陵君(しんりょうくん)の話などが印象的だったかな。 El resto、高祖劉邦(りゅうほう)と項羽(こうう)という人が有名なのか自分の無学さをさらけ出してしまった。 … Continue readingHistoria de la traducción japonesa moderna

あらすじで読むシェイクスピア全作品

河合 祥一郎 (Escrito por) 祥伝社 (Casa editorial de) / 祥伝社新書 2013年12月10日 (Fecha de lanzamiento) Versión Kindle (Formato) シェイクスピアの全40作品と詩作品のあらすじ名台詞などが書かれた本分かりやすくてためになったシェイクスピアの言葉は詩らしいパラパラと呼んだが四大悲劇の一つオセローという作品が印象的だった激しい愛はベクトルが狂うと激しい嫉妬に変わるので注意しないといけないという奸計をめぐらす登場人物のイアーゴーは悪い奴だ。 Y、特に喜劇では恋の話が多い印象だった恋や愛は人類にとって普遍のテーマだな一方Amazonのレビューに書いている方がいたが欧米ではシェイクスピアは知っておかなければいけない教養なのだろうか普遍なこともあれば所変わって求められるものが変わることもあるな

Vamos a leer la historia de la literatura súper clara antes de escribir – Ficción de la Universidad de Waseda

三田 誠広 (Escrito por) Shueisha (Casa editorial de) / 集英社文庫 2000年6月25日 (Fecha de lanzamiento) Versión Kindle (Formato) ワセダ大学小説教室シリーズの第3弾ようやく全部読んだ本書が完結編らしい小説を書く上で日本文学史から学ぶべきさまざまな知識のエッセンスが凝縮された本とのこと僕は日本文学をあまり読んでこなかったのでこの本はためになった戦前戦後派第三の新人内向の世代戦後生まれ世代などいろいろレジェンドな作家がいるのだなそれぞれの作家の代表的な作品と作風背景が手軽に分かったような気がする前著前々著でも著者が述べていたが小説を書く際の大事な考えは「切実さ」と「対立」ということみたいなるほどな僕は本好きだが何かの本に書かれていたようにただ読んでばかりではインプットばかりでつまらない気もする何かしら創造したいものだ

Carrera como novelista

森 博嗣 (Escrito por) Shueisha (Casa editorial de) / 集英社新書 2010年6月22日 (Fecha de lanzamiento) Versión Kindle (Formato) 有名な小説家である著者が小説の書き方を述べる本著者は大学の建築学科の先生らしい二足のわらじを履いて仕事をしているわけですごいなぁ本書では小説家として仕事をする中で経験から考えたこと感じたこと出版業界のこととか心構え創作についてなど様々書かれていた自分の頭で物を考えるタイプの人らしく独特な考えだなと思うこともあったが読んで勉強になった人間の行為は自分の価値観と周囲の欲求のせめぎあいに常にさらされ、1つ1つの判断によって道筋が少しずつ決まっていくものという考えとかね。 El resto、小説にはその世界をたった一人の人間が創りだしたという凄さがあるという考えとか僕はこの作者の作品を読んだことがないのだけれど興味が湧いてきたぞ~

Todos los escritores、Depresión

岩波 明 (Escrito por) 幻冬舎 (Casa editorial de) / 幻冬舎新書 2010年7月1日 (Fecha de lanzamiento) Nuevo libro (Formato) 精神科医の著者が10人の日本の文豪の精神状態症状などを分析した本僕が興味深かったのは夏目漱石芥川龍之介島田清次郎宮沢賢治についての章だ昔は精神病の良い薬もなかったから一度病気にかかってしまうと大変だったのだろう現代は医学が発達していて良かったとはいえ病気には気をつけないといけないなストレスや周りの不幸激務体の病気などで精神病は誘発されることが多いのかな健康的な生活を送りたいものだなかでも特に島田清次郎という作家は悲惨なことになった印象僕はこの作家を今まで知らなかったのだが可哀想と思ったやっぱり人間一人では生きていけないのだなぁ周りと協調していかないとな後世に語り継がれる作品を残した文豪たちではあるがその生涯は幸福とは程遠かったという病気になるならないは私たちにどうすることもできない部分があるから仕方ない面もあると思うただ自分の人生において何が大事で優先すべきことなのかをしっかり自分で選択して見定めないといけないのだろう

Cómo escribir una novela profunda y deliciosa – Ficción de la Universidad de Waseda

三田 誠広 (Escrito por) Shueisha (Casa editorial de) / 集英社文庫 2000年4月23日 (Fecha de lanzamiento) Versión Kindle (Formato) ワセダ大学小説講義録シリーズの第2弾本書は第1弾に続く上級編らしい深い作品を書くには理論が必要だと著者は言うサルトルの実存の話やレヴィ=ストロースの構造主義の話物語構造の話ドストエフスキーの小説の話などが語られた僕が知っていることも多くて昔読んだ本を思い出したりしたが深くておいしい小説を書く際にためになることもいろいろ書かれていた勉強になるな~ また南米出身の作家ガルシア=マルケスの「百年の孤独」という本が取り上げられていた僕は読んだことがないのだがおもしろいらしいラストに本シリーズの第3弾も読むか~

天気の好い日は小説を書こう – Ficción de la Universidad de Waseda

三田 誠広 (Escrito por) Shueisha (Casa editorial de) / 集英社文庫 2000年3月22日 (Fecha de lanzamiento) Versión Kindle (Formato) 小説の書き方について教えてくれる本早稲田大学で行われた講義の一部を本にまとめたものだという有名作家のこのような講義が行われているなんてこの大学は贅沢だなぁ本書には小説を書く上で技術的に勉強になることが書かれていた。 Por ejemplo、近代小説にはリアリティーがあるかが大事説明ではなくて描写表現をする小説の分類視点などなど… 全然知らなかったな~ 他にもいろいろとためになった「小説を書く」ということに対する心理的ハードルが下がったような気がする… この「小説教室」シリーズは全3巻が発売しているみたい本書は基礎の基礎の基礎とのことらしいが小説を書くための基礎はこれで充分だと著者は言う他の2冊も読んでみるか迷うところだ