幸福村

津村 節子 (Escrito por) Shinchosha (Casa editorial de) / 新潮文庫 1992年6月1日 (Fecha de lanzamiento) Versión Kindle (Formato) 「幸福村」「天櫓(てんろ)」「麦藁帽子」という中編3作が収録されている作品「幸福村」では僕は主人公の景子が夫の信之のことをそんなに嫌悪しなくてもいいのになぁと思いながら読んでいった。 sin embargo、みつ子と信之がそんな関係だったとは! 流石にそれはちょっと引くかw それならば景子の行動もむべなるかな… 「天櫓」は死化粧師に弟子入りをした女性の物語だ死化粧師という職業が世の中にはあるんだな死化粧をする描写のところは僕はけっこう引き込まれて読んだそれにしても天櫓とはどういう意味なんだろう? 「麦藁帽子」は老夫婦の物語急逝した息子には実は子どもがいて…という話ラストの夏の情景が僕は好きだ工場の白い滝のようなそうめんと湧きたつ蝉の声… なかなかいいね全体的にこの作者は女性の感情を描写するのが上手だなぁという印象だった女性の小説家ならではかもしれないなあと作家の人は小説を書くためにいろいろ取材をしたり旅行したりもしているみたいだしかし本書では登場する男性が浮気していたり愛人を作っていたりする率が少し高いのではという印象を僕は持った

美しい星

Yukio Mishima (Escrito por) Shinchosha (Casa editorial de) / 新潮文庫 2003年9月 (Fecha de lanzamiento) Edición de bolsillo (Formato) 突然宇宙人であるという意識に目覚めたある一家を描いたSF小説最近映画化されたらしい。 2017年5月26日公開だってお僕も雑誌の映画紹介記事でこの作品を知った口である。 La historia es、地球を救おうとする宇宙人(?)家族についてだ他にも人類全体を滅ぼそうとする悪の宇宙人(?)3人組が登場したりする彼らが本当に宇宙人なのか妄想にとりつかれたただの人間なのか僕は判断がつきかねていたがこの小説のラストを読むと真実が分かったそういうことだったのだろう。 En cuanto a mí、家長である父親大杉重一郎の考えた人類の墓碑銘草案はなかなかいいなと思った人間の5つの美点をうまくまとめたものらしいそして人類の歴史はこれ以上でもこれ以下でもなかったというこの作者の作品は昔「金閣寺」を読んだはずだがもはやよく覚えていないこのようなSF小説も執筆していたんだな読んでみるとただ会話のかけ合いで物語が進んでいくのではなく合間の情景の描写表現がうまいなぁという印象を受けたよくいろんな難しい言葉を知っていて次から次へと表現が思い浮かぶものだやっぱり小説家は著者ごとにそれぞれ独自の文体というものがあるものなのかね一方で後半では長台詞も出てくるしすごいものだ他の作品も読んでみようかなぁ…

El día de lluvia van a la escuela

相沢 沙呼 (Escrito por) Shueisha (Casa editorial de) 2014年3月5日 (Fecha de lanzamiento) Libro (Formato) 6つのエピソードからなる連作短編集らしい僕が興味深く読んだのは「ねぇ卵の殻が付いている」という短編だ保健室登校をする2人の中学生の女子ナツとサエがいた保健室のベッドで寝転んだり課題の勉強をしたりする2人。 Un día、サエが教室に戻ると言う保健室に1人残されたナツだがしばらくしてナツも勇気を出し保健室から出ていくのだった僕はこの2人は勇気があってすごいと思ったクラスメイトの視線もあるなか教室に戻るのは大変だよな~ 僕も中高時代は教室があまり好きじゃなかったことを思い出した他にも中学生の女子が主人公のストーリーがいろいろ載っている全体的に希望を感じさせるラストでよかったあと印象に残った話は「プリーツ・カースト」と表題作の「雨の降る日は学校に行かない」かな僕も中学生時代は周りに合わせて生きてたなと思ったりした登場人物の長谷部先生は学校に行かない生き方もあると言う。 Pero、将来の可能性を広げるために勉強はしなければいけないとも言う僕はそうだそうだと同意した学校に行かないならそれでもいいと思うけど勉強はしておいたほうがいいだろうな。 sin embargo、中学校は今も相変わらず生きにくい場所なようだもっと自由な感じになるといいんだけどな

Par a par de polo video

野尻 抱介 (Escrito por) / KEI (Ilustraciones) Hayakawa Shobo (Casa editorial de) / ハヤカワ文庫JA 2012年2月23日 (Fecha de lanzamiento) Edición de bolsillo (Formato) ピアピア動画というどこかで聞いたようなWebサービスが題名に入っているSF小説あとがきの解説によると著者は尻Pという有名なニコ厨の人らしい「南極点のピアピア動画」「コンビニエンスなピアピア動画」「歌う潜水艦とピアピア動画」「星間文明とピアピア動画」という4つの作品が連作になっているそれぞれの作品が同じ世界観でつながりを持っており時間軸も4つがそのまま順番になっているおもしろかった最後のほうは夢中で読んだSF小説だけあって科学技術の難しい用語も多いがネットやニコ動のネタがあったりして楽しめた僕が特におもしろかったのはやっぱり最後の「星間文明とピアピア動画」かな小隅レイの姿をしたあーやきゅあはかわいいこんな惑星探査機なら大歓迎だ。 Además、今までの3つのエピソードが絡み合ってこういう展開になるとは思わなかったそれぞれは無関係なエピソードではなかったんだな。 Y、この最後のエピソードではピアンゴの山上会長というこれまたどこかで見たような人物が登場する他のピアンゴ社員にも元になった人物がいるのかもしれないがそこまでは僕は分からなかった本書ではピアピア動画が動画配信サービスの老舗で国内回線トラフィックの30%を占めていると書かれている社会を動かすほどのかなりの影響力をもったサイトみたいだCGMとしていろいろな人材も集まってきている現実のニコニコ動画はと言えば最近元気がないみたい僕が思うに技術で世界を変えていくのはGoogleというイメージだもんなぁ… これからニコ動がどのように復活するのかそれともこのまま人気がなくなっていくのか気になるところだな

人間そっくり

Kobo Abe (Escrito por) Shinchosha (Casa editorial de) / 新潮文庫 1976年5月4日 (Fecha de lanzamiento) Edición de bolsillo (Formato) 安部公房のSF小説短いのでサクッと読めたストーリーは「こんにちは火星人」というラジオ番組の脚本家(主人公)の家に火星人を名乗る男が訪ねてくるというもの火星人を主張する男の目的が何なのか最後まで分からず不気味だった最初は分裂症(統合失調症)の患者なのだろうとたかをくくっていた主人公だがだんだんと男の話術に惑わされていく… 読み進めているうちに僕も少し混乱してきた証拠がない限りはどんな可能性でも残されているという僕が地球人なのか地球病にかかった火星人なのかは分からないわけだこの男も本当に火星人なのかもしれないし火星病にかかったただの地球人かもしれない文中の言葉を借りると「トポロジー神経症」というやつらしいしかし僕は現代科学のほうを信じたいと思う今のところ火星には生きてる生物が見つかっていないわけだから火星人なんていないのだこの男と妻は精神病にかかっており主人公は感化されて自らも精神を病んでしまったといことなのだろうあまり考えすぎると深みにはまっていってよくない科学も間違っていることはあるだろうが当面は科学で正しいと思われていることを信じて生きていくのが僕の性分に合ってるなと思った

No. 4 interglaciales

Kobo Abe (Escrito por) Shinchosha (Casa editorial de) / 新潮文庫 1970年11月27日 (Fecha de lanzamiento) Edición de bolsillo (Formato) SF小説らしい書かれたのは1959年とのこと予言機械というものができてとある男の未来を全て予言させようとするところが男が事件に巻き込まれて…という話突然水棲哺乳動物について語られた時はびっくりしたがタイトルの意味と結びついていたんだな間氷期とは気候が温暖な時期のことを言うみたい著者は日常的連続感から断絶して現れる未来について描きたかったようだ未来とは断絶の向こうに「もの」のように現れたひとつの未来社会にほかならないのだとのこと本来的に残酷なものであり現代の我々がユートピアとか地獄だとかと言って未来を裁くことはできないという逆に未来が現在を裁くものととらえたらしいそうならば未来を変えようとするよりも未来にいかに順応するべきかを考えたほうがいいのかもしれない主人公が抵抗して奮闘して未来を変えるという話はよくあるけど本書では未来が主人公を押し潰してしまったひとつの日常的連続感の死だという未来には何が起こるか分からないから僕も日常にまどろんでいてはいけないのかもなと思った

Hombre cubo

Kobo Abe (Escrito por) Shinchosha (Casa editorial de) / 新潮文庫 2005年5月 (Fecha de lanzamiento) Edición de bolsillo (Formato) 箱男を読んだ「砂の女」などを書いた安部公房の小説だなんと街にはダンボール箱をすっぽりかぶった「箱男」がうろついているというのであるのぞき窓をもった箱のつくり方を説明するところから物語が始まるダンボール箱を頭から腰までかぶって街を歩く姿は想像するとおもしろい。 Pero、箱男という存在はそんなかわいらしいものではないようだ箱男を見ると人は見て見ぬふりをし胡散くさがるという前に僕はマスクにサングラスをした相手と会話したことがあるなんとなく落ち着かない気持ちがしたこちらからは相手の表情が読み取れないが相手は僕のことを一方的に見ることができる箱男を見つけた人の感覚はそれと同じようなものなのかしら箱男は見られずに見ることができるのだ。 Además、箱男については私たちは意識しすぎないように気をつけないといけないらしい本書ではその誘惑に負けたAという人物が自らも箱男となってしまったその後ストーリーは章ごとに話が移り変わってよく分からなくなってくるそのことについてあとがきの解説に分かりやすく書かれていたストーリーに沿って見る立場と見られる立場が逆転することにより話し手が変わっていっていたというのだそう言われれば納得がいったいろいろ考えられているんだなおもしろい小説だった

Kappa y posiblemente la vida de los inocentes

  芥川 龍之介 (Escrito por) Shinchosha (Casa editorial de) / 新潮文庫 1968年12月15日 (Fecha de lanzamiento) Edición de bolsillo (Formato) 本巻には表題の短編「河童」が収められている「河童」は次のように始まるこれは或精神病院の患者第二十三号が誰にでもしゃべる話である(p.66) ある男が河童の国へ行ってきたというのだ。 Pero、その男は今は正気を疑われて精神病院に入院している僕は本当に河童の国があったのかもと思って読んでいたが終盤になると河童の友達が持って来てくれたという黒百合の花束が存在しなかったり電話帳を河童の国で出版された詩集だと言ったりと状況が怪しくなってくるやっぱり河童の国なんてものはなくこの男は精神を病んでいたのだろうファンタジーを現実と錯覚させるかのような不思議な魅力のある小説だった。 sin embargo、このような小説を書くなんて著者の芥川龍之介も病んでいたんだなぁ昔は今みたいにいい薬もなかっただろうし病気になると大変だっただろう著者は1927年に亡くなったとのことで約90年前か現代社会では何かと精神が疲れることが多いが昔から同じようなことはあったんだなと感じた

師匠シリーズ 4つの顔

ウニ (Escrito por) 双葉社 (Casa editorial de) 2014年5月28日 (Fecha de lanzamiento) Libro (Formato) 師匠シリーズの原作の第2巻いつもAmazonで在庫がないけどたまたま6冊くらい入荷してた時があって運良く定価で購入できたこの本はオカルトホラーで結構怖い僕はトリハダがたちながらも読み進めました怖かったのは表題の「4つの顔」「ビデオ」「溶接」とかとか「4つの顔」では山下さんはいったいどこへ行ってしまったのだろうか。 Además、「ビデオ」のサトウイチロウは特に怖くて印象的だったビデオを見ただけでこれほどの害を及ぼすとは… ビデオが触媒になっていたんですね。 El resto、京介さんがいなくなってしまったりして寂しかったが後半に音響ちゃんの出番が増えたのが嬉しかった次回第3巻が出るとすればウニさんと音響ちゃんがメインのストーリーになるのだろう早く続きが読みたいものだ