Fantasma de Lexington

村上 春樹 (Escrito por) Bungeishunju (Casa editorial de) / 文春文庫 1999年10月1日 (Fecha de lanzamiento) Edición de bolsillo (Formato) 著者の7つの短編が集められた本高校生くらいの時に読んだことがあったが再び読み返した。 Fantasma de Lexington—友人の古い屋敷で留守番をする主人公の不思議な体験 緑色の獣椎の木の根元から突然現われた緑色の獣のかわいそうな運命 沈黙ハードな中高生時代を送った大沢さんの回想 氷男氷男と結婚した女性の話 トニー滝谷トニー滝谷の孤独な人生の話 七番目の男七番目の男が語る恐怖より怖いものとは… めくらやなぎと眠る女病院に行くいとこに付き添った主人公が8年前を追想する どの作品もふと考えさせられるような読後感でおもしろかったな

神の子どもたちはみな踊る

村上 春樹 (Escrito por) Shinchosha (Casa editorial de) / 新潮文庫 2002年2月28日 (Fecha de lanzamiento) Edición de bolsillo (Formato) 1995年1月に起こった出来事とつながりを持つ6つの短編が収録された本高校生?の時に読んだ本書を読み返したもう内容を忘れているからな読んでみたら概してなんとなくアダルトな印象を受けたジャンルは幻想小説なのだろうか? 僕には表題作や巻末の作品がおもしろかったまたその他になかでも読みたかったのが「かえるくん東京を救う」という作品だ突然言葉を話す巨大な蛙であるかえるくんが主人公の前に現れて東京を救うためにみみずくんと闘うのを手伝ってほしいと言うこういうちょっとおかしなキャラクターに僕は関心がある本作のラストで主人公がかえるくんのことを語る場面は哀愁を感じた

Tokio TSD

村上 春樹 (Escrito por) Shinchosha (Casa editorial de) / 新潮文庫 2007年11月28日 (Fecha de lanzamiento) Edición de bolsillo (Formato) 5つの作品が収められている短編集オカルトチックな物語が多かった作者は超自然的な現象にも関心があるのかなと思った著者の他の作品をあまり読んだことがないのでよくは分からないが僕は超自然的現象をあまり信じないけれども興味はあるので本書を楽しく読んだマサチューセッツ州ケンブリッジハワイ恵比寿-代官山などが舞台になっていておしゃれな感じですね「日々移動する腎臓のかたちをした石」の最後あたりの文章が印象的だったかな大事なのは誰か一人をそっくり受容しようという気持ちなんだと彼は理解するそしてそれは常に最初であり常に最終でなくてはならないのだ(日々移動する腎臓のかたちをした石 p.179-180) 確かに愛とはそういうことだなぁ僕などはいつも一途だからこの考えはしっくりくるあとは”腎臓のかたちをした石”というものが何の比喩なのかよく分からなかったです

ワセダ三畳青春記

Hideyuki Takano (Escrito por) Shueisha (Casa editorial de) / 集英社文庫 2003年10月22日 (Fecha de lanzamiento) Versión Kindle (Formato) 著者の自伝的小説。 1990年代の学生時代に三畳一間家賃月1万2千円のワセダのアパート「野々村荘」で暮らした約11年間の物語だという登場人物は野々村荘の住人や探検部の部員たちなど変わった人ばかりだ彼らのいろいろなエピソードが語られていておもしろかった後半ケンゾウさんとかケガワ君の話に少し悲哀を感じたがみな無事に野々村荘から旅立つことができてハッピーエンドかなそれにしても三畳間の狭くてプライバシーがないような場所で生活できるのはすごい学生の頃の僕は濃密な人間関係が苦手だったのでこういう青春は送れなかったろうなまぁ今になってはにぎやかで楽しそうであるとも思った

無関係な死・時の崖

Kobo Abe (Escrito por) Shinchosha (Casa editorial de) / 新潮文庫 1974年5月28日 (Fecha de lanzamiento) Edición de bolsillo (Formato) 10編の話が収められた短編集巻末の解説によるとこれらは昭和32年から昭和39年の間に書かれたものらしい長編作品の「砂の女」「他人の顔」が発表された時期みたいだ「使者」という短編は「人間そっくり」という作品の基になったよう本書の全体的な印象としては解説にも書かれていたメビウスの輪のような同一・背反関係を感じた鏡像関係というか「箱男」で描かれていた見る立場と見られる立場の関係の逆転というか自己と他者の関係というか… そういうことが著者のテーマだったのかしら。 El resto、僕がおもしろかったのは「時の崖」という作品かな試合中のボクサーの意識の流れを映画的手法で作品化したのだという崖っぷちボクサーの負けられないという切実な感情が伝わってくる臨場感があるなぁ

En cualquier lugar

FelixMittermeier / Pixabay https://pixabay.com/photo-2763432 久しぶりに日記を書きますこの写真を撮った人は16歳らしい 若い人すごいわ… 世の中にはとてもすごい人がいると分かった3日前リメンバー2017年11月28日僕もがんばろう最近僕がよく言う言葉がんばるちゃんと行動するからなー

Carrera como novelista

森 博嗣 (Escrito por) Shueisha (Casa editorial de) / 集英社新書 2010年6月22日 (Fecha de lanzamiento) Versión Kindle (Formato) 有名な小説家である著者が小説の書き方を述べる本著者は大学の建築学科の先生らしい二足のわらじを履いて仕事をしているわけですごいなぁ本書では小説家として仕事をする中で経験から考えたこと感じたこと出版業界のこととか心構え創作についてなど様々書かれていた自分の頭で物を考えるタイプの人らしく独特な考えだなと思うこともあったが読んで勉強になった人間の行為は自分の価値観と周囲の欲求のせめぎあいに常にさらされ、1つ1つの判断によって道筋が少しずつ決まっていくものという考えとかね。 El resto、小説にはその世界をたった一人の人間が創りだしたという凄さがあるという考えとか僕はこの作者の作品を読んだことがないのだけれど興味が湧いてきたぞ~

満願

米澤 穂信 (Escrito por) Shinchosha (Casa editorial de) / 新潮文庫 2017年7月28日 (Fecha de lanzamiento) Edición de bolsillo (Formato) 装丁が気になって読んだ作品今思えばこの表紙の写真は万灯なのかな著者は「氷菓」シリーズを書いた人だというアニメを見た友人から氷菓は気に入ると思うと勧められたのを覚えているそれで本著についてなのだがこれはおもしろいと感じた本作は「夜警」「死人宿」「柘榴」「万灯」「関守」「満願」の6篇が収められたミステリー短篇集だどの作品も引き込まれてワクワクしながら読んだし最後のオチでおおと思ったミステリーの国内ランキングで史上初の三冠を達成し有名な賞を受賞したというのがうなずけるなぁ… 読んでよかった僕が個人的に気に入ったのは「柘榴」「万灯」かしらどちらもラストが好きかもしれない柘榴で舞台となった雑司ヶ谷の鬼子母神堂の夏祭り?は僕も偶然に訪れたことがある提灯の明かりがきれいだったことを懐かしく思ったただ本書に登場する男性はダメ男が多くないかなw

崩れる 結婚にまつわる八つの風景

貫井 徳郎 (Escrito por) Kadokawa Shoten(角川グループパブリッシング) (Casa editorial de) / 角川文庫 2011年3月25日 (Fecha de lanzamiento) Edición de bolsillo (Formato) 「結婚」をテーマにした8つのミステリ短編集けっこう読みやすい僕的には「怯える」という作品がハッピーエンドでよかったすべてが悲しい誤解だったのだよ巻末には著者の自註解説が載っていたそれによると「憑かれる」という短編はわずか2日で書き上げられたのだというそんな短時間で作品を書けるものなんだなあ

Swinga Arte y Museo Premium Libro de Arte 2016-2017

BS日本 (Escrito por) KADOKAWA/エンターブレイン (Casa editorial de) / (エンターブレインムック 2016年4月28日 (Fecha de lanzamiento) Mook (Formato) BS日テレで放送している番組の公式MOOK本。 2016年に開催された展覧会のベスト11全国にある50の美術・博物館の紹介などなどが載っていた。 2016年は若冲生誕300年日伊国交樹立150周年etcの記念すべき年だったようだ。 Como un resultado、作品をいろいろ借りることができたのかなカラヴァッジョ展を見に行ったなぁ本書で紹介されていた全国の美術・博物館で僕が行ってみたいと思ったのは次のような所だいわき市立美術館(福島県)ポップアート 藤城清治美術館(栃木県)影絵 光の館(新潟県) 地中美術館(香川県) 由布院アルテジオ(大分県)音楽 楽しそうですな

Alianza de hambre

Kobo Abe (Escrito por) Shinchosha (Casa editorial de) / 新潮文庫 2006年9月 (Fecha de lanzamiento) Edición de bolsillo (Formato) 雪に閉ざされた小地方都市で疎外されたよそ者7人が”飢餓同盟”なる秘密結社を組織した地熱発電の開発で力を持ち絶対自由と一切の権力を否定するユートピアな世界をつくるというのだしかし彼らの計画は町長と土着のボスたち既存の支配者層にすっかり横取りされてしまう… 花井氏は無能だなぁというのが本書を読み終わった僕の感想だったメンバーを大事にせずやることは裏目に出る… しかし巻末の解説を読むときっちり出来上がった現体制に突破口を見つけるのは並大抵のことではないのだなとちょっと同情を覚えた。 Además、著者の作品の中心テーマがどんなに八方塞がりの状態でもどこかに突破の可能性を探ることであるとは知らなかったな解説を読むとためになる現実を前に夢が挫折することもあるのか僕にはまだ分からないがまぁがんばろう

浄土

町田 康 (Escrito por)Kodansha (Casa editorial de) / 講談社文庫2008年6月13日 (Fecha de lanzamiento)Edición de bolsillo (Formato) 奇想あふれる破天荒なる爆笑暴発の7つの短篇集とのこと僕はこの著者の作品を初めて読んだのだが独特な文章だと思った変わった人もいるものだちょっとブラックな内容が多かったが「自分の群像」という短編が僕はおもしろかったかなボンクラの同僚にむかつくOLの話だ優しさを持って人に接したいと思うが世間にはどうしようもない人もいるからなぁ…

カンガルー・ノート

Kobo Abe (Escrito por) Shinchosha (Casa editorial de) / 新潮文庫 1995年1月30日 (Fecha de lanzamiento) Edición de bolsillo (Formato) 著者の最後の長編ある日突然かいわれ大根が脚のすねに生えた男訪れた病院で硫黄温泉行きを告げる医者に見送られ主人公は自走するベッドとともに不思議な冥府巡りの旅に出発する… 本書には医学的な内容がいろいろ出てくるので著者はさすがに医学部出身だなと思いながら僕は読んだ巻末の解説によるとこの小説のテーマは死だという著者は何年も前から死と戦っていたみたい前衛小説?なのかなと思ったが本作は私小説とのこと死が身近に迫った著者の幻想的な私小説だったのだろうかそこでアマゾンのカスタマーレビューを読むと死を笑い飛ばし矮小化する意図があったと書いている方がいた。 Ya veo、そういうことだったのか~ また最後の一文が切ない名文だと書いている方もいたたしかに最後の7章「人さらい」のラストと登場する歌は印象的だ… 死というものはなんとも切ないアマゾンレビュアーには賢い人たちがいるものだなぁ解説には次のようにも書かれていた現代日本の小説家の中で一番自分の体験や自分の感情を隠したのは安部さんであった(中略) 多くの作家が自分の感情を誇張した形で小説に盛り込むことに反してはにかみ屋だった安部さんは自分の深い感情の周囲に数多くの壁を建て壁の中に隠されている自分を発見できる読者を待っていた(『カンガルー・ノート』再読 ドナルド・キーン (Escrito por) p.217) ふむふむ~ こういう姿勢はかっこいいな。 … Continue readingカンガルー・ノート