上原 昭宏 (Written by), 山路 達也 (Written by)
Kobunsha (Publishing House) / 光文社新書
2015年4月16日 (Release date)
New book (Format)
IoT(Internet of Things:モノのインターネット)などに関する本。
ハードウェアはなぜゴミなのか?という刺激的なタイトルがついている。
そこには、大事なのはハードウェアではなくクラウド上のデータ、製品の適切な廃棄/買い替えサイクルをきちんと設計したほうがいい、ハードウェアでは差別化できないという著者の考えがあるみたい。
気になったところをまとめておく。
- バズワード
いかにも、もっともらしい専門用語。専門家が好んで用いるような言葉。
- Bluetooth
IoTにおける小さな機器にはWi-Fiのような高速通信は必要ない。消費電力が少ないことが重要。
- BLE(Bluetooth Low Energy)
Bluetooth 4.0以降の規格。
消費電力は非常に少なく、ボタン電池1個で何ヶ月もデバイスを駆動させることができるほど。
アプセサリという概念で、様々な機能を搭載できるようになった。
Appleが積極的に推進している。
- iビーコン
クーポンや情報の提供、オーダーや各種決済などに使われているとのこと。
- モノ、サービスが充実してきた先進国で次に求められるのは「経験」や「体験」
- ホームオートメーション
アップルとグーグルが中心的存在か。
なかでもアップルがIoTでは先行しているみたい。
アップルのホームキットとグーグルのワークス・ウィズ・ネスト。
- ヘルスケア
アップルのヘルスキットとグーグルのグーグル・フィット。
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