スティーブン・レヴィ (Written by) / 仲 達志 (Translation), 池村 千秋 (Translation)
CCCメディアハウス (Publishing House)
2011December 16 - (Release date)
Hardcover (Format)
ITジャーナリストの著者が書いたGoogleについての本。
グーグルへの密着取材を許され、内情を詳しく書いているとのこと。
約600ページもあってかなりのボリュームだ。
おもしろかったが、最後のほう(第7章とエピローグ)は読むのが面倒になって、僕はパラパラと読み飛ばしてしまった。
簡単なまとめ。
- 序文
- グーグルの国外事業
収益の半分以上を国外で得ている。
- 1章
- 2章
広告のはなし
- 3章
- 4章
- gmailとプライバシーの問題について
- サーバー、速度の問題、グーグルのデータセンターについて
- グーグルドキュメント、ブラウザ、クロームOS
- 5章
- アンドロイドとグーグルTV、グーグルボイス
- アップルとの関係悪化
- Youtube
- 6章
中国のはなし
- 7章
グーグルの政治学
- エピローグ
SNSでフェイスブックに遅れをとったグーグル
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