加藤 道夫 (Supervision)
洋泉社 (Publishing House) / 新書y
2016年9月3日 (Release date)
New book (Format)
2016年に上野の国立西洋美術館が世界文化遺産に登録された。
国立西洋美術館を建築したのが、ル・コルビュジエというフランス人建築家であるらしい。
彼が建築した世界7ヵ国の17資産が世界文化遺産となったそうだ。
本書ではそれらが写真付きで紹介され、20世紀の建築に大きな影響を与えたという彼の思想なども紹介されている。
サヴォア邸、ポルト・モリトーの集合住宅、マルセイユのユニテ・ダビタシオン、ロンシャンの礼拝堂、ラ・トゥーレット修道院、フィルミニの文化の家などを実際に見てみたいものだ。
特にロンシャンの礼拝堂の内部は色ガラスから光が差し込んで、とてもきれいだなぁと思った。
外観も曲線的で柔らかく、印象的だ。
Also、ル・コルビュジエには3人の日本人の直弟子もいたという。
上野にある東京文化会館を作ったのが、その中の1人の前川國男という人だったのか。
他にもル・コルビュジエに影響を受けた日本人の建築家がいらっしゃるとのこと。
日本にも僕の知らない素晴らしい建築物がいろいろあるんだな。
Related Posts
- The Life of Kappa and Ora-Akuma 芥川 龍之介 (Written by) Shinchosha (Publishing House) / 新潮文庫 1968年12月15日 (Release date) Bunko (Format) 本巻には表題の短編「河童」が収められている。 「河童」は次のように始まる。 これは或精神病院の患者、第二十三号が誰にでもしゃべる話である。 (p.66) ある男が河童の国へ行ってきたというのだ。 But、その男は今は正気を疑われて精神病院に入院している。 僕は本当に河童の国があったのかもと思って読んでいたが、終盤になると、河童の友達が持って来てくれたという黒百合の花束が存在しなかったり、電話帳を河童の国で出版された詩集だと言ったりと、状況が怪しくなってくる。 やっぱり河童の国なんてものはなく、この男は精神を病んでいたのだろう。 ファンタジーを現実と錯覚させるかのような不思議な魅力のある小説だった。 However,、このような小説を書くなんて著者の芥川龍之介も病んでいたんだなぁ。 昔は今みたいにいい薬もなかっただろうし、病気になると大変だっただろう。 著者は1927年に亡くなったとのことで、約90年前か。 現代社会では何かと精神が疲れることが多いが、昔から同じようなことはあったんだなと感じた。
- Skeleton crew (1) skeleton crew Stephen King (Written by) / 矢野 浩三郎 (Translation) Fusosha (Publishing House) / 扶桑社ミステリー 1988年5月 (Release date) Bunko (Format) スティーヴン・キングの短編集「スケルトン・クルー」の第1巻。 本巻には中編「霧」が収められている。 これは「ミスト」という映画にもなった。 And、映画と本巻では異なる結末になっている。 「霧」がどういう話かというと、突然町が霧に覆われ、霧の中から怪物たちが現れたのである。 主人公はスーパーマーケットに閉じ込められ、そこからの脱出を試みる。 最後のほうに現れた巨大な六本脚の生き物、あれは一体何だったのだろうか… スティーヴン・キングの作品は実は背景のルーツみたいなものがつながっているらしいが、この怪物も暗黒の塔のある異世界のものなのかな。 ダーク・タワー途中までしか読んでないんですよね。 スティーヴン・キングの作品は好きで昔よく読んでいたのだが、最近は読んでいない。 いろいろ新刊が出ているみたいですね。
- Ilya's Sky、SUMMER of UFOs Part 1 秋山 瑞人 (Written by) / 駒都 えーじ (Illustrations) KADOKAWA / ASCII Mediaworks (Publishing House) / 電撃文庫 2013年12月26日 (Release date) Kindle version (Format) OVA化、ゲーム化もされたライトノベル作品。 主人公がある夏に謎の少女と出会う。 その少女は手首に謎の球体を埋め込んでいて、実は…という話。 ヒロインの伊里野の境遇を思うと可哀相になってくる。 UFOとかオカルト好きな人は楽しく読めるだろう。 僕も面白くて一気に読みました。 全4巻なのだが、最終巻はなんともせつない気持ちになった。 猫の校長もいなくなっちゃったし。 伊里野に生きていてほしいけど、どうも無理っぽいですね… 最後に主人公の浅羽が、よかったマークのミステリーサークルを作るところが印象的です。