加藤 醇子 (Written by)
日本評論社 (Publishing House)
2016年6月22日 (Release date)
Hardcover (Format)
ディスレクシアという読み書きの学習障害(LD)について書かれた本。
僕はこの障害について知らなかったのだが、大変みたいだ。
ディスレクシアの人は、知的レベルは保たれているのに、「読む」ことが困難らしい。
As a result、「書く」ことも困難になるという。
ひらがなはなんとかなっても漢字の学習が特に苦手で、中学生になると教科書の内容が高度化してくるため、授業についていくのが大変になるみたい。
あと英語学習につまずくことが多いという。
まだまだ原因も不明で、はっきりとした治療法もないみたいだな…
対策としてはパソコンの読み上げソフトを有効に利用することや、手書きでなくワープロソフトで文章を書いてみることなどが挙げられていた。
The rest、褒めて肯定的に捉えてあげるというまわりのサポートも必要になってくるのだろう。
日本ではまだまだ理解が進んでいない面があるらしいが、海外では弁護士、心理士、作家など多数の有名人もディスレクシアをカミングアウトしているという。
やっぱり海外は進んでいるんだなぁ。
巻末にはディスレクシアに力を入れている病院や団体などの関連機関の一覧が載っていた。
Related Posts
- To the people behind the unrest-cure morbid habit of awkward ジェフリー・M・シュウォーツ (Written by) / 吉田 利子 (Translation) 草思社 (Publishing House) 1998年7月 (Release date) Hardcover (Format) 強迫性障害(OCD)について書かれた本。 2017年の1月に、新しいまえがきが加筆された新装版が発売されるとのこと。 ちなみに僕が読んだのは上の表紙の、古いバージョンの本です。 内容はまえがき以外は変わっていないのかな? 以下、簡単なまとめと感想。 強迫性障害の治療には行動療法が有効で、曝露(ばくろ)--反応妨害法と呼ばれている。 アメリカのカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)医学部の教授である著者は、1000人以上の患者さんを治療してきた経験から、曝露--反応妨害法を発展させて4段階方式という治療法を生み出した。 それは 第1段階---ラベルを貼りかえる 第2段階---原因を見直す 第3段階---関心の焦点を移す 第4段階---価値を見直す というものだ。 この治療法は患者さんが一人でも行うことができる。 実践していくと実際に脳の働きが変化するという。 行動を変えることが大事らしい。 僕は強迫性障害ではないが、この病気は大変だなと思った。 本ではいろいろな患者さんの体験が書かれているのだが、この病気のせいで悲惨なことになった家族の例が様々出てくる。 できれば、早めに専門のお医者さんの診療を受けたほうがいいのだろう。 The rest、いろいろとためになることも書いてあった。 「人間としての価値は、あたえられたものを受け入れたうえでどこまで前進できるかで決まる」 (p.182) 自分の過去や育ち、境遇のことばかり考えないで、実際にいろいろ行動してみようということだろう。 僕も何か生産的なことをしていこう。
- Gifted children is three years.、7-year-old、10Depends on age! How to train your brain 10 林 成之 (Written by) Gentosha (Publishing House) / 幻冬舎新書 2010年12月31日 (Release date) Kindle version (Format) 脳医学にもとづいた子育ての本。 子どもを単に頭のいい子にするのでなく、性格や人間力も育むにはどのようにしたらいいか書かれている。 脳の発達過程から、年齢ごとにアプローチも異なるみたい。 「0歳~3歳」、「3歳~7歳」、「7歳~10歳」、「10歳以降」の4つに分けて説明されている。 「0歳~3歳」では脳の本能を磨き、「心が伝わる脳」を育てる 無理やり知識をつめこんで、「学ぶことはつらい、おもしろくない」と思わせることは避ける。 「3歳~7歳」では脳にとって悪い習慣をやめ、「勉強やスポーツができる脳」のベースを育てる 「7歳~10歳」では自ら学ぶ「本当に頭がよい脳」を育てる うまく子供を導いて自主的にやらせる。 「10歳以降」は良い習慣を存分に生かし、「才能を発揮する脳」を伸ばしていく 10歳以降はどんどん勉強させる。 ということらしい。 他にも脳をきたえる10の方法というものが書かれていた。 物事に興味をもって、好きになると脳が十分働く。 As a result、先生や指導者を嫌いにならず、好きになるのがいいということなどだ。 The rest、感動する力を育む、素直な性格がいいなどなど。 Certainly、社会生活を送るうえで、そうした人間のほうがうまく社会に適応できるだろうな。 脳科学の面から考えても、脳の力が最大限発揮されて、いいことづくめらしい。 しかし僕はへそ曲がりなので、なかなか同意しかねる部分があった。 嫌いな先生はやっぱり嫌いだしなぁ・・・ 素直になれず、斜に構えてしまうこともあるし・・・ 暗い性格になってしまうと、脳の力もうまく発揮されず、いいことがないみたい。 困ったものだ。 そうした負の感情が昇華され、何かの分野で爆発してプラスに働くこともあるだろうと僕は信じたい。 それにしても、small、中、高の先生や習い事とかの指導者がまだ未熟な子どもに与える影響というものは大きいんだな。 教師の責任は重大だ、しっかり自覚してもらいたいな。
- Swinga Art and Museum Premium Art Book 2016-2017 BS日本 (Written by) KADOKAWA/エンターブレイン (Publishing House) / (エンターブレインムック 2016年4月28日 (Release date) mook (Format) BS日テレで放送している番組の公式MOOK本。 2016年に開催された展覧会のベスト11、全国にある50の美術・博物館の紹介などなどが載っていた。 2016年は若冲生誕300年、日伊国交樹立150周年、etcの記念すべき年だったようだ。 As a result、作品をいろいろ借りることができたのかな。 カラヴァッジョ展を見に行ったなぁ。 本書で紹介されていた全国の美術・博物館で、僕が行ってみたいと思ったのは次のような所だ。 いわき市立美術館(福島県) - ポップアート 藤城清治美術館(栃木県) - 影絵 光の館(新潟県) 地中美術館(香川県) 由布院アルテジオ(大分県) - 音楽 楽しそうですな。